うちの子ベストショット③「オオカナダモと水蓮がフンや食べ残しを養分に成長します。循環してます」

――金魚が好きな理由は?

 熱帯魚ももちろんかわいいです。けど、ヒーターをずっとつけとかなあかんし、温度管理が難しいし、金魚よりも水質の悪化に敏感で。僕は外で飼いたいっていうのがあるし、昔から飼ってるので金魚のほうが愛着が湧きますね。

――今いる金魚に名前はつけているんですか。

 いや、あんまり……(笑)。けど、ちゃんと愛情はありますよ。金魚って水質によって色も変わったりするんですけど、色から銀ちゃん、白ちゃんとかっていう感じです。

――水の中で暮らす生き物は、なんとなくお手入れが大変そうなイメージがあります。

 リュウキンとかデメキンみたいにふっくらとした体型の金魚は繊細やったりするんですけど、和金みたいに体型が細い金魚は投げ込み式のぷくぷくを入れて水の流れを作って、濾材にフンとかを集めて水をきれいにするとかでも長生きするんですよ。

 あと、様子がおかしいと口をぱくぱくさせたり、くるんと回る動きをしたり、変にゆっくりと動いたりするので、ちゃんと観察することも大事です。

 金魚って白点病とかになることがあるんですけど、そうしたらメチレンブルーっていう青い薬を入れてみたり、金魚の体液と同じくらいの水質にしたりして負担を減らしたりもしてましたね。

うちの子ベストショット④「金魚の赤ちゃんとメダカが一緒に泳いでるのかわいい」

 あと、フンが多いからこまめに掃除したり、水を替えたりはしないといけないですよね。けど、その汚れた水を観葉植物にあげるとフンが栄養になるみたいで、植物が元気になったりするんですよ。

 水草も金魚がフンをする場所に入れておくと、めっちゃ元気になるし、増えたりして。そういう感じで、水槽の中に自然の循環を作るようにしてますね。だから、SDGsです!

――そういう知識はどうやって培ったんですか?

 昔からおとんと一緒にやってました。庭を掘ってセメントで固めてU字溝みたいなのでいくつか池を作って(水を送る)ポンプでそのU字溝を繋げて、デカめのメダカ、小さめのメダカ、赤ちゃんのメダカ、金魚の赤ちゃんってそれぞれ入れて。

 で、砂利の山を何個か作っておくと、砂利で濾過されて微生物がフンを分解して水が循環するんです。もちろん、たまに掃除はせなダメですけどね。

2024.05.14(火)
文=高本亜紀
撮影=橋本篤
写真=ナダル