この記事の連載

普段は気が付かない就寝中の状況もまるわかり

 計測したデータは、眠りのプロ「スリープマスター」がその場で解析。就寝時間や生活リズムに関するヒアリングの内容をもとに、悩みの解決策を探ってくれます。

 日ごとにデータを追っていくと、いつ眠りに入ったか、就寝中に眠りが浅くなっている時間、寝返りの回数まで全てが記録されていることに、とても驚きました。

 こうして日常生活の動きと就寝中の様子が可視化されることで、ルーティン化しているクセや快眠を妨げている原因などがわかるのだそう。

 「データを見ると、寝室の温度や湿度などは安定していて、寝室環境に関してはとても良いレベル。睡眠パターンも、前半がぐっすり眠っていて、朝にかけてだんだん覚醒に近づく理想的な形です。

 気になる点は2つ。お布団に入ってから眠りに入るまでかなり時間がかかっている日があることと、寝返りの回数が極端に少ないところです」

 そうお話してくれたのは、担当してくださったスリープマスターの森 優奈さん。

 布団に入ってから眠りに入るまでの理想的な時間は10分かからないくらいなのだそうですが、記録されたデータを見ると、スマホを見てしまっていることで、1時間以上かかってしまっている日が多くありました。

快眠を妨げていた原因と解決策が明らかに

「寝る前にスマホを見ると、ブルーライトはもちろん、色々な情報が頭に入ってきてしまって、良い入眠が出来なくなってしまう恐れがあります。寝る前のスマホ時間も極力無くしていくことで睡眠の質をより高められそうです。アロマを活用してお布団に入ったり、夜の時間帯はカフェインレスの飲み物に変えてみるというのも良いですね」(森さん)

 もうひとつ、今まで全く気が付かなかった問題点が「寝返りの回数の少なさ」。

 7~8時間程の睡眠で20~30回程の理想的と言われる寝返りですが、私の場合、一晩で2回~5回程とかなり少ないことがデータからわかりました。更に、寝返りを打つ際には必ず左を向いていることも判明。小さなあの測定器で「そんなことまでわかるの!」と驚きです。

「ずっと同じ姿勢で寝ていると、一点に負荷がかかってしまって、肩や腰が痛くなることもあるので、もう少し自然に寝返りが打てるのが理想的ですね。」(森さん)

オーダーまくら作りに初体験!

 自宅で使用している寝具について相談していると、寝返りの少なさの原因の1つとして浮かび上がってきたのが、まくら。

 通常2~3年程の寿命と言われるまくらを8年使い続けていたことに加えて、横幅が狭い枕なので、寝返りの打ちづらさに繋がっている可能性がありそうとアドバイスしていただきました。

 そこで、より自然に寝返りが打ちやすい高さのまくらを体感してみることに!

 後編では、1センチ単位で高さを微調整しながら作るオーダーまくら作りに初挑戦した様子をお届けします。

日本橋西川 ねむりの相談所

所在地 東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋1丁目 三井ビルディング コレド日本橋 地下1階
営業時間 11:00~20:00
フリーダイヤル 0120-543-443(受付時間:平日11:00~19:30)
https://nihombashi-nishikawa.com/nemuri/nemuri_lp/

次の話を読む「寝ても眠い」をオーダーまくらで改善。“世界にひとつのまくら”作り 【日本人の2/3が抱える眠りの悩み】

2024.04.01(月)
文=茂木雅世(CREAアンバサダー)
撮影=今井知佑