客室は6タイプ全29部屋あり、いずれもシックかつ大人の雰囲気に溢れている。これまでのレジャーホテルに足りなかったものをふんだんに盛り込んだ“一般ホテル”だ。レジャーホテルと一般ホテルのボーダレス化の傾向についてはかねがね指摘してきたが、間違いではなかったと確信するホテルである。

 

8月 GLAMDAY STYLE TEITAKU 空ノ庭(長野県軽井沢町)

https://www.kpg.gr.jp/store/det-vg1zb.html

 お盆大混雑の軽井沢中心部とは別世界の空の上にあるような建物。客室とテラス合わせおよそ450平方mの広さで、3000軒以上の宿泊施設を巡ってきた自分史上最大の面積。広さだけではない。リビング、ダイニング、ベッドルーム3つ、バスルーム2箇所、テラスにはフィンランド式テントサウナ、夏でもキンキンの軽井沢水を張れるミニプールなどないものは無い!の充実度。5~6人くらいで利用するのがちょうどいいか。

 立派なアイランドキッチンを備え、あらゆる調理器具に食器、グラス、カトラリー類もバッチリ。これだけ揃えば別荘メシも作りたくなるが、ケータリングサービスも提供している。ケータリングとはいうものの運ばれるだけではなく、数名のスタッフが訪れセッティング。ソムリエまで同行し、ワインを振る舞ってくれる。

8月 澄江 知多(愛知県知多郡南知多町)

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 夏の終わりは知多半島に位置する海辺の旅館へ。お盆を過ぎれば静かな海岸・・・いやいや大盛況である。風光明媚な内海、千鳥ヶ浜海水浴場に面する18歳以上限定の大人の宿で、到着するとウェルカムドリンクをいただける。生ビールもセレクト可能。ロビーに面してワインやウイスキーといったアルコールなどがフリーの共用ラウンジもあり、お得感も高い。

 こちらの旅館で注目したのが低温調理ディナー。低温調理についても見識の深い凄腕料理長を迎え“低温調理料理と旨い魚が食べられる旅館”がコンセプト。伊勢海老や鮑も低温調理で出されたが、甘みが際立ち食材の持つ本来の旨みを実感できる。

 驚いたのがブランド豚である恋美豚(こいびとん)の低温調理。表面はしっかりと焼き上げられているが断面は赤身の残っている豚ロースだ。口に含むとその柔らかさに驚き次々押し寄せる濃縮された旨みがたまらない。

※記事中の情報は訪問時のもの。写真は別日に取材、再訪時に撮影されたものも含まれます。また、廃止されたサービスや閉館といったケースもあるので実際の利用に際しては公式サイトなどでご確認ください。

1年間で317泊した私が選んだ「本当によかったホテル&旅館30」〈2023年9月~12月編〉〉へ続く

2024.02.04(日)
文=瀧澤信秋