今を生きる私たちは、制度的には「家」というものを完全に乗り越えたけれど、気持ちの上ではまだ少し縛りを感じてもいる。だからこそ、「家」と葛藤する佳子さまの不自由さを尊く思う。気持ち、すごくわかります。

※雅子さまが見せる親としての愛すべきエゴ、紀子さまの娘への気遣い、「国民の娘」に徹する愛子さま、美智子さまに寄り添う黒田清子さん……など、「皇室の母娘問題」座談会の全文は『週刊文春WOMAN 創刊5周年記念号』でお読みいただけます。

大久保和夫
おおくぼかずお/ジャーナリスト。1947年生まれ。毎日新聞で30年近くにわたり皇室取材を重ねる。

矢部万紀子
やべまきこ/コラムニスト。1961年生まれ。「アエラ」編集長代理などを経て2011年朝日新聞を退社。

山口真由
やまぐちまゆ/信州大学特任教授。1983年生まれ。ハーバード大学ロースクールで家族法を研究。

河西秀哉
かわにしひでや/名古屋大学大学院人文学研究科准教授。1977年生まれ。著書に『平成の天皇と戦後日本』。

text: Makiko Yabe
photographs: Hirofumi Kamaya
hair & make-up: Sakura Ozawa (MAKEUPBOX/Yamaguchi)

週刊文春WOMAN Vol.20 創刊5周年記念号(文春ムック)

定価 770円(税込)
文藝春秋
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

2024.01.23(火)
文=矢部万紀子