◆白鳥の飛来

 公園や湿地など、新潟県内にいくつかある白鳥の飛来地。何千キロも離れた遠いシベリアから越冬のために飛来してくる白鳥が、純白の雪景色の中を舞う姿は、なんとも言えない美しさ。

 県内各所にある飛来地のうち、ラムサール条約登録湿地であり全国的に有名なのは「瓢湖」。例年10月上旬に第一陣が訪れ、3月下旬まで滞在し、ピーク時には5,000羽の白鳥が訪れることも。シーズン中は「白鳥おじさん」による餌やりが行われ、「こーい、こーい」の声に白鳥や鴨などの水鳥が集まってくる様子が壮観。

白鳥の飛来(はくちょうのひらい)

所在地 新潟県阿賀野市水原313-1
https://niigata-kankou.or.jp/spot/10803

◆かんずりの雪さらし

 かんずりは新潟県妙高市で長く愛されている特産の辛味調味料で、地元産のトウガラシを発酵、熟成させることで生まれる、ピリッとした辛さの中に独特の深い旨みを感じさせる味わいが特徴的。

 雪さらしは、伝統調味料かんずりを作る工程のひとつ。毎年1月20日前後の大寒の日から3月上旬まで15回ほど行われ、雪の白と唐辛子の赤の美しいコントラストが見られる。

 塩漬けにされた20センチほどのトウガラシを雪の上にまく様子は、冬の風物詩として親しまれている。

雪さらし(ゆきさらし)

所在地 新潟県妙高市西条437-1(かんずり本社)
https://myokotourism.jp/fuyu/

2024.01.01(月)
文=桐生奈奈子