秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。
紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。
「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!
今回は、九州・沖縄エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
◆福岡県
平尾台のススキ
「平尾台」は、北九州市や行橋市、京都郡などにまたがる、日本有数のカルスト台地。標高は300~700メートル、南北6キロメートル、東西2キロメートルに広がる雄大な石灰岩地帯で、天然記念物、国定公園、県立自然公園の指定を受ける「日本三大カルスト」のひとつだ。
秋になると、山肌一面をススキが覆い、陽の光を浴びながら風に揺らめき、黄金色に輝く景色は圧巻。足元には可憐な花を咲かせる野花も見られる。
おすすめのビュースポットは「見晴台」と大平山で、ススキと石灰岩の幻想的な光景を楽しめる。
見ごろの時期:9月下旬~11月下旬
平尾台のススキ(ひらおだいのススキ)
所在地 福岡県北九州市小倉南区平尾台1-4-40(平尾台自然観察センター)
https://virtual.newsv.jp/hiraodai.jp/hnoc/
◆佐賀県
環境芸術の森
環境芸術の森は、唐津市厳木町の作礼山の中腹に広がる、豊かな自然を残す私有林。唐津市の環境芸術家である鶴田正明氏が、昔の森を取り戻そうと40年近い歳月をかけて築き上げてきた森だ。
小さな滝や自然石が絶妙に配置された森の中には、1万本を超える木々が生い茂り、深紅や黄緑色など色とりどりの紅葉が谷を錦に染める。
敷地内にある『風遊山荘』では、漆塗りのテーブルに紅葉が写り込む幻想的な写真が撮影でき、一番人気のスポットになっている。
環境芸術の森(かんきょうげいじゅつのもり)
所在地 佐賀県唐津市厳木町平之667
https://morisaga.com/
◆長崎県
舟志のもみじ街道
対馬市を流れる舟志川沿いは、対馬随一の紅葉の名所。川周辺は「舟志森林公園」として整備されており、特にモミジやカエデが群生する川沿い約7キロメートルにわたる「もみじ街道」は、紅葉を楽しめる絶好の散策コースとなっている。
秋が深まると、木々の葉が赤やオレンジ、黄色に染まり、常緑樹の緑とのコントラストも美しい、色彩豊かな景色が満喫できる。
また、川面に映し出される紅葉も美しく、見ごろの時期には、あちらこちらで写真を撮影する人の姿が見られる。
見ごろの時期:11月中旬
舟志のもみじ街道(しゅうしのもみじかいどう)
所在地 長崎県対馬市上対馬町舟志
https://www.nagasaki-tabinet.com/islands/spot/747
◆熊本県
荒尾干潟の夕日
「荒尾干潟」は、有明海中央部東側に位置する国内最大級の干潟。九州で初めてラムサール条約に登録された渡り鳥の重要な生息地であり、近年は夕日観賞地としても人気のスポットになっている。
潮の満ち引きは約6時間置きに繰り返され、最大3キロメートルの潮が引くと広大な干潟が出現。日の入りの時間帯には、オレンジ色の光路が干潟に描かれる「光の道」が現れる。
秋になると始まる、海苔の養殖養殖用にポールが何百本も干潟に並ぶ様子は蔵満海岸の風物詩。夕日に照らされた干潟の光景は幻想的で、SNSで話題になることも多い。
見ごろの時期:9月~3月
荒尾干潟の夕日(あらおひがたのゆうひ)
所在地 熊本県荒尾市蔵満地先(蔵満海岸)
https://www.city.arao.lg.jp/kurashi/shisetsu/higata/page972.html
2023.11.21(火)
文=佐藤由樹