使っているうちに生地が破れてしまったり、縫い目がほつれてしまったり。修理に出すわけでもなく、かといって処分するのも愛着があるからなかなかできない。そうしてクローゼットに眠ったままになっている洋服たち。そんな手負いのアイテムを修復し、場合によってはより自分好みに再生できる、地球にやさしいイベントが「DO REPAIRS」です。


さまざまなブランドのテントが並ぶ、頼もしい光景

 「DO REPAIRS」は、2023年5月に初めて開催。持ち込まれた不具合の生じたアイテムを、ブランドやメーカーの垣根を越えて修理や補修を行い好評を博しました。

 今回開催されたのは、その第2回目。2023年9月29日(金)から10月1日(日)の3日間にわたって渋谷・原宿エリアにある11のアウトドアショップを舞台に行われ、界隈はたくさんの人たちで賑わいました。

 参加ブランドが前回の6ブランドからほぼ倍増し、ファッションやファッションビジネスを学ぶ学生もボランティアスタッフとして参加するなど、イベントの規模がパワーアップ!

 大盛況だったイベントの様子をリポートします。

ミシンを使って縫製を修理!

 店先にミシンをズラリと並べ、学生を含むリペアスタッフが休みなく手を動かす姿が印象的だったのが「パタゴニア東京・渋谷」1階の会場です。

 ブランドを問わず、持ち込まれたアパレル製品の破れや糸のほつれなどを次々に修理していきます。

手間のかかる作業が楽しいダーニング

 同店2階の会場ではダーニングワークショップを開催。ダーニングとは、穴が空いてしまったり擦り切れて薄くなってしまった箇所を、ただ塞いだり補強するだけではなく、そこに刺繍を施すことでかわいいデザインにしてしまう針仕事のこと。

破れた靴下がかわいく変身!

 参加したみなさんは、専門スタッフに教えてもらいながら、真剣な表情でひと針ひと針、糸を通していきます。自分の手で自分の好きなデザインを施すことで、補修前よりも愛着が湧くこと間違いなし! 気になる方はぜひ次回、参加してみてください。

2023.10.22(日)
文・撮影=石川博也