保護活動が実を結んだ豊かなマリンライフ
ハナウマベイ自然保護区
![ハナウマベイ・リッジに囲まれた入り江。ハワイ語の“ハナウマ”が意味する“湾曲した海”のとおり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/c/1280wm/img_cca4de5b5d363c9536a06c6fa926c87e125002.jpg)
波の浸食によって火口丘がくずれて海とつながり入り江になったハナウマベイ。エントランスの高台から海を見下ろすと、馬蹄の形をした湾の様子から、かつての姿が想像できます。ちなみに“ハナウマ”とはハワイ語で「ハナ=湾」、「ウマ=湾曲した砂浜・砂丘」、つまり「湾曲した湾」という意味。まさに言いえて妙なネーミングです。古代ハワイアンも今見るハナウマベイと同じ光景を見ていたのでしょう。1800年代、ハワイの王族はここに釣りやレジャーのために滞在したそうです。
![入場規制を行うなど海をしっかり休ませているので、この透明度の高さ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/5/1280wm/img_556957ee4193f9322cf541d620d5d95585536.jpg)
オーバーツーリズムを早い時期に経験したハナウマベイ。1990年からホノルル市や郡が湾の復元計画に着手し、環境保護にも積極的に取り組んできました。入場するには、海洋生物や環境保護、公園内の安全ルールなどを学ぶビデオを視聴しなくてはなりませんし、入場制限も行っています。1日1400人まで、週2日間(月・火)海を休ませることで、環境への負荷が減り、着実にいい状態に戻っているそうです。
![ビーチからはココヘッドを望みます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/1280wm/img_e4276015cf7d78cba550e4985b36e97f116468.jpg)
ハナウマベイは垂直のクレーターの壁とサンゴ礁に守られているおかげで、波もなく、穏やか。サンゴ礁は海洋生物たちの住処でもあるので、まさにスノーケリングで水中を観察するのに理想的なロケーションです。
![ライフガードが常駐。この近くに、サンゴ礁とそこに生息する魚の種類などを紹介したブースも。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/9/1280wm/img_89c261bbbd89141dcb6182ee157c3f72139002.jpg)
住所 7455 Kalanianaole Hwy, Honolulu, HI
ライフガード 〇
トイレ 〇
シャワー 〇
駐車場 〇
2023.10.14(土)
文・撮影=古関千恵子