昼と夜が交差するマジックアワー。刻々と移りゆく空の色は、わずかな時間に辺りを幻想的な情景に一変させます。
日本海に浮かぶ佐渡島は、まさに夕陽スポットの宝庫。旅の思い出を刻むサンセットに出合える、とっておきの温泉宿をご紹介。
「HOTEL OOSADO」つかの間の光景に魅せられて

「佐渡島の金山」として世界文化遺産登録が期待され、注目が集まっている佐渡島。「史跡 佐渡金山」や「北沢浮遊選鉱場跡」などの文化遺産が点在する相川エリアは、「日本の夕陽百選」にも選ばれています。
そんな相川エリアの景勝地、春日崎の高台に建つのが1964年開業の老舗ホテル「HOTEL OOSADO」。2023年春に一部リニューアルし、佐渡初のラグジュアリーホテルとして新しく生まれ変わりました。


新たに誕生したのは、足湯のある「水のテラス」に、水のテラスへと続く「サンセットラウンジ」、「Bar KINZAN」、専用の露天風呂とテラスを兼ね備えた「プレミアムスイートルーム」など。
なかでもエントランスから目をひく水のテラスは、その先に広がる日本海と一体となって見えるインフィニティが印象的。心洗われる夕暮れどきの眺望は必見です。


また、全室オーシャンビューという絶景のロケーションで、どの部屋からも見える夕陽や漁火は、幻想的な雰囲気を醸し出します。
そして一日のリフレッシュは、こんこんと溢れる大浴場の露天風呂「大佐渡温泉」でゆったりと。泉質は動脈硬化予防や保温効果があるといわれる硫酸塩泉。雄大な日本海に浸かっているかのような露天温泉で見上げれば満天の星も!



さらに、新しくなった温泉リゾートの魅力は、最上階のプレミアムスイートルームにも惜しみなく詰め込まれています。
広々としたリビングやベッドルームのほか、温泉露天風呂とシャワールーム、オーシャンテラスも備え、旅の疲れをゆっくりと癒す設備も充実。長期滞在でもストレスなく過ごすことができます。
2023.10.09(月)
文=大嶋律子(giraffe)
撮影=鈴木七絵