トスカーナの定番家庭料理を味わう
◆Casa Ciabattini(カーサ・チャバッティーニ)
![心を落ち着かせるインテリア。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/d/1280wm/img_9d866e0d83edf6ccfd69168cb63c0d81212960.jpg)
どこか懐かしさを覚えさせるトラットリアである。BGMはイタリアの懐メロ、インテリアは古い映画で観た街場の食堂を彷彿とさせる。
![豚の頰、耳や舌などを煮込んで固めたソプラサータにズッキーニの花のフライを添えた“グランパのまな板” 12ユーロ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/a/1280wm/img_da0d1f025b8582b0d900eb2c97945c73242790.jpg)
しかし、この店がオープンしたのは2021年。つまり、つい最近のことなのだ。ノスタルジックな世界観を前面に出しながら、そこに過剰なわざとらしさはなく、上品に抑制が利いている。
![リコッタチーズとほうれん草をふんわり丸めた“ニューディ” 13ユーロ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/1280wm/img_24c63fac6d592f445c44b04a9c7b458784952.jpg)
メニューに並ぶのは、庶民的な定番の数々。ビーフの肉団子をトマトソースで煮込んだ家庭料理、ポルペッテには“おばあちゃんが作ってくれたような”という注釈がつき、素朴なシャルキュトリーは“グランパのまな板”と名付けられている。
肩の凝らないひとときを、この食卓で過ごしたい。
![1284年に建造されたかつての城壁の入り口、プラート門の近くにある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/3/1280wm/img_73d564821ec776fc8ff25f859f9cb52f271001.jpg)
Casa Ciabattini(カーサ・チャバッティーニ)
所在地 Via Il Prato 68R, 50123 Firenze
電話番号 055 0250035
営業時間 12:00~14:30、19:00~22:00
定休日 日曜
http://casaciabattini.it/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.09.06(水)
文=下井草 秀
撮影=橋本 篤
コーディネート=大平美智子
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。