トスカーナの豊かな土壌がワインやオリーブオイルの銘品を生み出し、比類なき歴史に培われた美に対する意識はこの街の食文化をも麗しく磨き続けた。
イタリアンファッションに身を包み、リストランテへと出かけよう。今注目のレストランやカフェ8軒を3回に渡りご紹介。
「イタリアといえばエスプレッソでしょ?」そんな思い込みを覆す2軒で和むのはいかが。
イタリアにお茶の文化を普及させた立役者
◆La Via del Tè(ラ・ヴィア・デル・テ)

商標を直訳すれば、「茶道」となる。このブランドが誕生したのは、1961年のこと。
コーヒー文化が抜きん出た勢力を有するイタリアで、お茶という文化の存在感を向上させるには、一方ならぬ苦労があったらしい。

その努力が実り、現在では、日本を含む世界の津々浦々から名だたる銘茶を輸入するまでとなった。こちらの店舗では、260種類ものお茶の量り売りを行っている他、パッケージ商品や茶器、ロゴ入りのグッズなどを販売し、ティールームも運営している。

ドリンクからフードまで、目移りするほどラインナップは豊富だ。中庭にしつらえられたテーブルで、アフタヌーンティーと洒落込みたい。

La Via del Tè(ラ・ヴィア・デル・テ)
所在地 Palazzo Frescobaldi, Via di S.Spirito 11, 50125 Firenze
電話番号 055 280749
営業時間 ティールーム:月曜は15:00~19:30、火~日曜は11:30~19:30/ショップ:月曜は15:00~20:00、火~日曜は11:00~20:00
定休日 8月14・15日
https://www.laviadelte.com/la-via-del-tè-3
2023.09.08(金)
文=下井草 秀
撮影=橋本 篤
コーディネート=大平美智子
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。