トスカーナの豊かな土壌がワインやオリーブオイルの銘品を生み出し、比類なき歴史に培われた美に対する意識はこの街の食文化をも麗しく磨き続けた。
イタリアンファッションに身を包み、リストランテへと出かけよう。今注目のレストランやカフェ8軒を4回に渡りご紹介。
意外性と物語性に富んだメニューを満喫
◆Borgo San Jacopo(ボルゴ・サン・ヤコポ)
![テラス席では、ポンテ・ヴェッキオを眺めながら食事をすることができる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/3/1280wm/img_430ed335035fa326e3c8051a56ac9cc779902.jpg)
アルノ川に面した「ホテル・ルンガルノ」は、フィレンツェを訪れる多くの旅人が憧れる5ツ星アコモデーション。
![“クラブソースのフジッリ フェンネルとエビ、稚イカと” 42ユーロ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/8/1280wm/img_f82c90989c3d784a695bf7e6219f8662132286.jpg)
この施設のメインダイニングが、オープンから18年を数える「ボルゴ・サン・ヤコポ」である。食材の旬を重要視した料理の高いクオリティは、世界的グルメガイドのお墨付き。
![“鳩の胸とモモのロースト ピーナッツソースとチェリー、ブリオッシュ添え” 48ユーロ 鳩はキャンティ産。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/0/1280wm/img_006f1d246009eb2d5a5a063836570891140751.jpg)
さらには、プレゼンテーションが絶妙で、ゲストに心地よい驚きを与えてくれる。例えば、螺旋状のショートパスタ、フジッリに合わせた稚イカの小さな胴体には、フェンネルソースが詰められている。
![ラズベリームースとビスケットのデザート“ラ・ローザ” 23ユーロ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/1/1280wm/img_9153396596aa78df54f19ad6f4e7662d142616.jpg)
可憐なスウィーツ“ラ・ローザ”は、サン・テグジュペリの『星の王子さま』に登場する赤い薔薇がモチーフ。このデザートを選んだゲストには、同じ形のコサージュが進呈されるというから気が利いている。
![エグゼクティブシェフのクラウディオ・メンゴーニ氏。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/7/1280wm/img_77eb21881fed6ddc6fb955ac1739fd41160247.jpg)
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Borgo San Jacopo(ボルゴ・サン・ヤコポ)
所在地 Borgo San Jacopo 62R,50125 Firenze
電話番号 055 281661
営業時間 19:00~22:00
定休日 月・火曜
https://www.lungarnocollection.com/borgo-san-jacopo/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.09.04(月)
文=下井草 秀
撮影=橋本 篤
コーディネート=大平美智子
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。