今、イタリアで人気なのが“アペリチェーナ”という新スタイル。“アペリチェーナ”の楽しみ方や、“アペリチェーナ”を楽しめるレストランをご紹介。
常連客で夜な夜な賑わう厳選食材店の極上アペリ
◆Kiddikà le officine del gusto(キッディカ レ・オッフィチーネ・デル・グースト)
![シチリアの珍しいチーズや熱々のパスタを盛った“アペリティッキオ”は、本日のワイン赤白各2種から選べるグラス付きで破格の15ユーロ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/c/1280wm/img_9c3f0f426cdc8103bd1cf869b01de0c6156466.jpg)
「キッディカ」は、シチリアを中心としたイタリアの厳選ワインと食材を扱う食材店の奥で、夜だけ開く穴場レストラン。
![“ネーロ・ダーヴォラ”を蒸留したリキュールや“トンノ・ロッソ”の瓶詰めなど、シチリアの厳選発掘系食材をアペリついでにお買い物。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/7/1280wm/img_b7f443bc3990ac076ce687dfe3e9106f116144.jpg)
知る人ぞ知る店の名物は“アペリティッキオ”。アペリティーボとシチリア語の“スキティッキオ”を合わせたこれまた造語で、意味は「少しずつ食べるアペリ」となる。
いろいろと少しずつ食べたいという欲を叶えるワンプレートには、美味なるシチリア食材と料理が全7品。しかも内容は毎晩替わるから、連日通いたくなる。
![マリオさん(右)とアルトゥーロさんは銀行マン時代の同期。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/1/1280wm/img_31e6ed376d8b623be5352189e35f3e9a144646.jpg)
さて、夜な夜な常連客たちが集うこちらの店は、2010年のオープン。銀行マンだったマリオさんとアルトゥーロさんが早期退職して始めた。
セカンドライフで目指したのは、それまでに興味のあったこと。マリオさんが食材を厳選し、アルトゥーロさんがシェフを務める。
![食材店の奥にあるレストラン。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/e/1280wm/img_de603af956820acfd1d9619d7a242a02175415.jpg)
「自分らしくいるために、一日の終わりをどう過ごすかは、とても重要。ここにきて、リラックスしてほしい」とマリオさん。品選びの確かさと料理のクオリティはもちろん、居心地のよさが通いたくなる秘密。
ほどよい音量でジャズが流れる大人の店で、美味しく自分らしい夜を過ごして。
![インテリアも素敵。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/7/1280wm/img_17c404c2847dd683780700a7657baabb160743.jpg)
Kiddikà le officine del gusto(キッディカ レ・オッフィチーネ・デル・グースト)
所在地 Via Principe di Scordia, 63 Palermo
電話番号 091 6110349
営業時間 19:30~24:00(食材店は10:00~13:00、16:30~24:00)
定休日 日曜
https://www.facebook.com/people/Kiddikà-le-officine-del-gusto/100053124714220/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
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CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.08.05(土)
文=岩田デノーラ砂和子
撮影=志水 隆
編集=矢野詔次郎
コーディネイト=岩田デノーラ砂和子
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。