禊ぎ湯の「界 出雲」、美肌湯の「界 玉造」に泊まって聖地を巡る
日本古来の祈りの原風景が息づき、奥深いご縁を体感できる出雲地方。心が満たされる聖地を巡る旅を、いっそう思い出深いものとするなら、星野リゾートの温泉旅館「界 出雲」「界 玉造」の2つを巡って滞在を楽しむ〈巡泊〉がおすすめです。


海を望む絶景宿で心身を清める
◆界 出雲[出雲・日御碕]
2022年11月に開業した界 出雲は、出雲大社から車で約15分。その道すがらに全国八百万の神様をお迎えする聖地・稲佐の浜を眺め、宿の近くには、日本の夜を守ると伝えられる日御碕(ひのみさき)神社が鎮座。神々が宿る地の霊験を感じることができる湯宿です。

コンセプトは「灯台と水平線を望むお詣り支度の宿」。目前には濃青の日本海が広がり、出雲大社の参拝前に心身を癒やし清める体験を豊富に用意しています。

魅力は何といっても、その唯一無二のロケーション。客室は、名勝・出雲松島を望む〈海側〉と、国指定重要文化財の出雲日御碕灯台を眺める〈灯台側〉の2つの眺望から選択可能。また、トラベルライブラリーを併設する「かわたれテラス」も心地よく、明け方の幻想的な空気に包まれるひとときも新鮮な体験です。

神々が降り立った地に臨む大浴場の絶景露天風呂は、塩分を多く含む「禊ぎ湯」。体の芯から温まり、神々しい日の出を拝みながらの朝湯も格別です。

さらに専用プランを選べば「神饌(しんせん)朝食」を味わうことが可能で、神様と同じものを摂ることでいっそう強いご縁で結ばれるという特別なもの。心身ともに健やかに整えてから参拝すれば、祈りのひとときはいつにも増して幸福なものとなることでしょう。

界 出雲は、滞在するだけで、心身を清々しくリセットできる宿なのです。
界 出雲
電話番号 050-3134-8092(界予約センター)
料金 1名25,000円~(1室2名利用、夕・朝食付き)
アクセス 出雲空港から車で約45分
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiizumo/
2023.07.26(水)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。