禊ぎ湯の「界 出雲」、美肌湯の「界 玉造」に泊まって聖地を巡る
日本古来の祈りの原風景が息づき、奥深いご縁を体感できる出雲地方。心が満たされる聖地を巡る旅を、いっそう思い出深いものとするなら、星野リゾートの温泉旅館「界 出雲」「界 玉造」の2つを巡って滞在を楽しむ〈巡泊〉がおすすめです。
![界 出雲の「出雲大社ガイドツアー付きプラン」で提供される「神饌朝食」。神様に献上される食材が三方の上に並びます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/b/1280wm/img_eb13a912c1c2e58128d923b13a034cc2146407.jpg)
![約1300年にわたって美人湯として賞賛されてきた名湯を受け継ぐ界 玉造。中庭を眺める大浴場が評判。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/0/1280wm/img_d059b283765412864d96e7020fb81dfb394106.jpg)
海を望む絶景宿で心身を清める
◆界 出雲[出雲・日御碕]
2022年11月に開業した界 出雲は、出雲大社から車で約15分。その道すがらに全国八百万の神様をお迎えする聖地・稲佐の浜を眺め、宿の近くには、日本の夜を守ると伝えられる日御碕(ひのみさき)神社が鎮座。神々が宿る地の霊験を感じることができる湯宿です。
![祝福感にあふれるおもてなしも好評で、縁起のいいモチーフと食材をちりばめた夕食は満足感たっぷり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/1/1280wm/img_b15673da1fdbec1ece3c940d9410af28527934.jpg)
コンセプトは「灯台と水平線を望むお詣り支度の宿」。目前には濃青の日本海が広がり、出雲大社の参拝前に心身を癒やし清める体験を豊富に用意しています。
![写真左:島根の地域文化を色濃く反映したご当地部屋「彩海の間」。眺望は朝日に包まれる海側と、夕日が美しい灯台側の2タイプ。写真右:いつでも自由に利用できる「かわたれテラス」。日の出前の幻想的な時間を心静かに過ごすのも素敵。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/f/1280wm/img_3ff3228646282acc02a4b183acf9d9cc156120.jpg)
魅力は何といっても、その唯一無二のロケーション。客室は、名勝・出雲松島を望む〈海側〉と、国指定重要文化財の出雲日御碕灯台を眺める〈灯台側〉の2つの眺望から選択可能。また、トラベルライブラリーを併設する「かわたれテラス」も心地よく、明け方の幻想的な空気に包まれるひとときも新鮮な体験です。
![「日が沈む聖地出雲」として日本遺産に認定され、奥深い祈りの文化が守り継がれる日御碕に誕生した最新旅館。大浴場の露天風呂からは、出雲松島の絶景を堪能できます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/8/1280wm/img_e89b5ad06619f75a29230c850aee8d83567297.jpg)
神々が降り立った地に臨む大浴場の絶景露天風呂は、塩分を多く含む「禊ぎ湯」。体の芯から温まり、神々しい日の出を拝みながらの朝湯も格別です。
![夕食の「特別会席」には、「和牛フィレ柏葉焼」、「ノドグロ土鍋」ごはんなど、旨みたっぷりの品々が。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/d/1280wm/img_0d243ce166ea16ba158471b24a7c5c44275697.jpg)
さらに専用プランを選べば「神饌(しんせん)朝食」を味わうことが可能で、神様と同じものを摂ることでいっそう強いご縁で結ばれるという特別なもの。心身ともに健やかに整えてから参拝すれば、祈りのひとときはいつにも増して幸福なものとなることでしょう。
![参拝前にはしっかり朝ごはんを。「あらめ磯鍋」など、郷土色豊かなメニューが美味。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/c/1280wm/img_6ceee1cdb85f075fa1311966745e6f15772298.jpg)
界 出雲は、滞在するだけで、心身を清々しくリセットできる宿なのです。
界 出雲
電話番号 050-3134-8092(界予約センター)
料金 1名25,000円~(1室2名利用、夕・朝食付き)
アクセス 出雲空港から車で約45分
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiizumo/
2023.07.26(水)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。