この記事の連載
- まだ見ぬ広島への旅 #1
- まだ見ぬ広島への旅 #2
- まだ見ぬ広島への旅 #3
自分で打ったそばの味は格別!
包丁とこま板を使って、なるべく同じ太さ(1.2ミリほど)の細さになるように切っていきます。
左手でこま板を押さえる指は、親指と人差し指、小指の3本指を立てた“ウィッシュ”ポーズが基本。少しずつ板を包丁で押しながら切る幅にし、まっすぐに包丁を入れるのがポイントです。
テレビなどで職人さんがそばを切るのを見てはいましたが、実際にやるのは大違い! 同じ細さで切れるよう、集中して慎重に……。全て切り終えたら、左手でそばを持ち、右手で打ち粉をふるい落として容器に入れたら完成です!
そばは「挽きたて、打ちたて、ゆでたて」が命、できるだけ早く食べたいですよね。もちろん、自分で打ったそばを試食(1人280円)することもできます。
少々不格好ですが、自分で作ったそばはやはり格別です。打ちたてのそばは香りが豊かで、つるつるといくらでも食べられそう。
そばと一緒に出てきた「角寿司」は、山県郡や安芸高田市の一部で作られている郷土料理。酢飯の中には、ゴボウやシイタケ、ニンジンなどを甘辛く炊いたものが入っていて、どこか懐かしくやさしい味です。
豊平そばは、そばの甘皮(そばの実と殻の間にあるもの)をとって粉にしているので、色が白くつるんとしていて、江戸流のそばに近いのが特徴だそう。また、こちらのそばに使用している「とよむすめ」は、富山県と共同で作られた新種のそばで、血液をサラサラにするというルチンが他の品種よりも1.5倍を含んでいるとのこと。
お店には広島県産の美味しいおそばを求めて島根県や山口県など県外から来る人も多く、12月に行われる「そば祭り」には多くの人が訪れるそうです。そば処「どんぐり庵」では、職人さんが打ったそばのメニューも豊富にそろっているので、プロの味と比較してみるのもいいかもしれません。
道の駅 豊平どんぐり村
所在地 広島県山県郡北広島町都志見12609
そば打ち体験代金 3,800円/人(講師料、そば打ちテキスト代込)
所要時間 約60分(原則 10:30~、14:00~ ※予約優先)
※8月からは10:30~、14:30~に変更<br /> 試食 280円/人(持ち帰りも可) ※予約はHPと電話から。HPの場合タイムラグが生じる可能性があるため、電話でのご予約が確実。
定休日 第3火曜日(変動あり)、年末年始
電話番号 0826-84-1313
予約HP https://dongurimura.urkt.in/ja/direct/offices/1033/courses
四季折々のハーブや草花が楽しめる広大なハーブ園
おそばでお腹が満たされたら、次は草花やハーブに癒されに行きましょう。向かったのは、北広島町の大朝上ヶ原にある「天意(あい)の里ハーブガーデン」。
標高約450メートルの小高い丘の上に広がる約4万平米の広大な敷地には、100種類以上のハーブやエディブルフラワーなどが植えられています。
「天意(あい)の里ハーブガーデン」の一番のおすすめは、約1000坪 に広がるカモミール畑。心身をリラックスさせる効果が期待できるカモミールは、5月下旬~6月上旬に見頃を迎え、毎年多くの人がカモミール摘み(有料)に訪れるそう。
こちらで栽培している品種は、主にハーブティーに使われるジャーマンカモミールと、葉を揺らすと香るローマンカモミール。春と秋に咲くので、2度楽しめます。
2023.07.22(土)
文=根津香菜子