パリではどのお菓子屋にもある定番スイーツも
![「マカロン」1個 270円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/3/1280wm/img_43d80019c632af3ec02be0178104fb62145611.jpg)
さらに、すっかり日本でもおなじみになったメレンゲのお菓子「マカロン」も発見。フランス各地で色々な種類があるそうですが、パリではどのお菓子屋にもある定番。それだけに、色も味も多彩。mikoさんは、「塩キャラメルとチョコレート」「ジャスミンの香りを移したガナッシュとフランボワーズ」「ライムとバジル」「グァバとライチのガナッシュとキャラメル」「ピスタチオ」など、酸味や香りを活かした自分らしい組み合わせのものを作っています。
![mikoさんは、ギフト用の包装にも丁寧に対応。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/5/1280wm/img_a5a0bcc2f1165da0b53c89c026327a16199702.jpg)
お菓子を作るmikoさんは、小さい頃からお菓子作りが大好きで、高校を卒業して製菓の専門学校へ。神戸の洋菓子店で働き、コンクールで入賞したり、フランス人の元で研鑽を積んだり。大量にお菓子を作る工房でも働くうち、フランスへ行きたいという思いが募り、1年間、アルザスへ。田舎町の小洒落たパティスリー、さらにはパンも作るブーランジュリーで働きながら、フランスの食や文化に触れる毎日。すっかりフランスに魅せられて帰国します。
![壁面の棚には、フランスにちなんだ小物とサブレなどが並ぶ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/6/1280wm/img_96a4247f114d2fe994167f2e6016c4e4146576.jpg)
「フランスで焼き菓子の種類の多さを知り、その魅力に惹かれて、焼き菓子の専門店を開きたいと強く思うようになりました」。帰国後に結婚し、フランスでの修業経験があるシェフのパンと焼き菓子の店で働いていましたが、出産を機に退職。念願叶っての自店オープンは、2022年5月。
「キレイなお菓子屋さんではなく、駄菓子屋さんのように、今日のおやつを気軽に買いに行けるようなお店にしたかった。ワイワイ、ガヤガヤ、楽しくおしゃべりできる和めるお店がいい」とmikoさんは笑顔で語ります。
![かごに入れたのは「サブレ・オ・シトロン」「サブレ・オ・ショコラ」「サブレ・ノワゼット」「トンカ豆のチュイール」「アンガディーネ」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/9/1280wm/img_d962136046d8ccaa1941d5d49bda4f5f212750.jpg)
壁際の棚には、サブレやガレットが色々並んでいます。柱に下げられているバスケットを手にとり、好きなものを1個ずつ選んで入れると、駄菓子屋さんでおやつを買っていた子供の頃の気分に。
![上より時計回りに「ガレットココ」194円、「ピスタチオのサブレ」2枚 280円、「ガレット・ブルトンヌ」237円、「ガレットブルトンヌ・オ・ショコラ」259円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/1/1280wm/img_01ebacfbb5eb148276a5eb1a4b30f8cc93147.jpg)
ブルターニュ地方のお菓子「ガレット・ブルトンヌ」は、バターたっぷりのリッチなサブレ。塩味がきいて、クセになる味わいです。
mikoさんオススメの「アンガディーネ」「ピスタチオのサブレ」も買って帰れば、コーヒータイムがとても楽しくなりそう。
「スタンディングのイートインをしたいんです。クロワッサンやパン・オ・ショコラを焼いてモーニングとして出したいし、タルトフランベのランチもやりたい。子供が大きくなって手が離れてからだから、何年後になるかはわかりませんが(笑)」。
mikoさんのフランスの焼き菓子愛が伝わってくる、ステキなお店です。
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Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2023.07.09(日)
文・撮影=そおだよおこ