買い物・グルメ・エステ・推しの聖地巡礼・観光……。
韓国に行きやすい時期がいよいよやってきた。
季節的には春から初夏、そして秋がこの国の観光のハイシーズン。
さらに5月8日以降は日本帰国後の新型コロナ関連資料提出が不要になった。去る4月1日にはすでに韓国入国時に必要だったK-ETAの手続きも不要に。入国時に紙一枚のコロナ関連資料の提出が必要な程度だから、もはや「以前とほぼ同じ状態」。
より行きやすくなってくるのだ。
いっぽうで韓国旅行となれば、どうしても避けられない悩みがあり、これと直面する時期でもある。
「羽目を外したいけど、韓国料理続きで体の調子が崩れるのもちょっと怖い」
辛い料理に、肉……。楽しみだし、実際に美味しい。
しかし普段日本で食べる料理とは違う。旅の疲れもあって、旅先で体調を崩すのが心配だ。味覚的には好きだ、と思っていても体がそれを受け入れられるかはちょっと別なのだ。
加えて、旅行中ともなれば日本でダイエットなど食べ物に気をつけている人も少しルーティーンを崩すことになる。
筆者も同じだ。25年来、ほぼ月1回のペースで渡航してきたが、それでもコンディションは崩れる。まずは「うわーっ韓国に着いた」と喜び、勢いに任せツウ好みの「ちょっと発酵して酸味の出てきたキムチの入ったチゲ」を食べる。辛いからその後にアイスカフェラテをガブガブ。夜には会食が続く。肉もしくはふたたび鍋。アルコールから気も緩み、箸が進む。
すると早ければ2日目くらいから胃腸が苦しい。眠りも浅くなる。肌が荒れることも……。
これを少しでも改善するアイデアがある。
「腸活の考え方です。コンディションが崩れる原因のひとつが腸の不調。そう考えると、韓国でも楽しく食べながら、元気に過ごすためのサポートが可能だと思います」
そう語るのは、日本に4人しかいない日本美腸協会EXE(エクゼクティブ)認定講師の須本愛子先生。山口県を中心に企業の効率アップセミナーと腸活を組み合わせる斬新な手法で知られ、これまでの生徒は2,000人を超える。
2021年にはその活動ぶりを認められ、同協会からBest Promoter Award受賞を授与された。近年では「美腸活青汁」を企業とともに開発するなど盛んな活動を展開している。
「じつは韓国料理はとっても腸活向きなんです。まずは副菜や鍋などで自然と野菜を多く摂取できること。さらには発酵食品が豊富です。温かいスープが多い点もいいです。少し気をつけると、楽しく美味しく食べながら旅先でも快腸で過ごすことが可能です」
そもそも、この国の料理の伝統にある「五味五色」という考え方は腸活とも一致するものだという。「青・赤・黄・白・黒」からなる5つの食材を、「甘味・酸味・塩味・苦味・旨味」のバランスで食するというものだ。
2023.06.17(土)
文・写真=吉崎エイジ―ニョ