一方ワイヤレスの寿命はだいたい2,3年でしょうか。今はもう少し伸びている感じがしますけれど、だいたいそれくらいです。スピーカーがダメになる、というより、スマートフォンと同じようにバッテリーがもたなくなり使えない、というケースが多いですね。

――たしかにバッテリーが切れるのが怖くて有線からワイヤレスに変えられない、という声はよく聞きますね。

岡田 はい。コロナ禍でリモートワークやリモート会議が一気に増えて、ビジネスマンの方々にも多くお越し頂くようになったのですが、やはり「会議中に聞こえなくなるのは避けたいから、有線イヤホンを購入したい」というお客様は多くいらっしゃいます。

 

イヤホン王子におススメのイヤホンを教えてもらおう

――お手頃価格でビジネスマンにおススメのイヤホンはありますか?

岡田 今年2月に発売されたばかりで“ながら聴き”ができるソニーの「Float Run」です。従来の“ながら聴き”は、こめかみにスピーカーを当てて骨を振動させて聴覚に届けるとい骨伝導タイプだったため、場合によってはこめかみの部分が痛くなってしまったり、ストレスを感じるユーザーの方もいらっしゃいました。

 でも新たに発売された「Float Run」は耳の前にスピーカーがあるだけで圧迫感が全くない。耳を完全にフタしないため締め付けやくすぐったさがない上に、リモート会議をしながら社内の様子もきちんと聞ける。主婦の方だったら家事をしている際、音楽を聴きながらお子さんの様子も把握することができます。 

 ソニーの「Float Run」は約2万円ですが、Shokz(ショックス)の 骨伝導イヤホン「OpenMove」は1万円程度で購入することもできます。

 どちらももともとはスポーツ用でしたので、ランニングをしながら音楽を楽しむ方にもご好評を頂いています。

――音楽を高音質で楽しみたい、でもいきなり1万円や2万円もイヤホンに払えないよ…という人におススメのモデルはありますか?

2023.05.16(火)
文=「文春オンライン」編集部