広大な敷地内で贅沢な一日を過ごす
敷地は地図を持って歩かなければ迷ってしまうほど広い。レストランやスパへの移動はバギーを呼べば不自由はないが、歩いたり、無料のレンタサイクルを利用するのもいい。
どこにいても木々の香りと鮮やかな花や野鳥に出会う環境で散策するのもエクササイズになるだろう。降り注ぐ南国の太陽を遮ろうとふと木陰に入れば、澄んだ海の香りが混ざるそよ風が。すれ違いざまにスタッフと交わす「サワディカーッ(こんにちは)」というタイ語も、日に日に上手になっていく気がして嬉しい。
「リゾートから一歩も出なかった」という日も、ここならあるかもしれない。なにしろ、朝から夕方まで週替わりで行われるウェルビーイングのアクティビティは40種類以上と充実。
瞑想ひとつとっても、心のデトックスを目的にしたものや、迷路を歩くもの、横たわって行うものなど、数種類あるのだ。これら豊富なアクティビティは1回1,000バーツのところを、ヴェヤのゲストは無料・無制限で体験できる。
もちろん、ここに来たのならスパでの極上トリートメントは欠かせない。一棟建てのスパ・パヴィリオンは、プライバシーが保たれながらも開放的な造り。風が通り抜けるたびに緑が揺れる風景や、葉擦れの音、アロマの香りにやさしく五感を刺激される。
そして、体の芯からほぐすような、滑らかに流れるストローク……。さすが、専属のアカデミーで厳しいトレーニングを積んだ一流セラピスト! と感心した数秒後には、眠りに落ちてしまう。
ウェルビーイングの意識をさらに高めてくれるのが、素晴らしい料理だ。なかでも、アジアと地中海料理が融合する「ヴェヤ」は、砂糖やグルタミン酸ナトリウムを使わずに、野菜やハーブを多用したレストラン。
見た目も鮮やかな料理は、そのストイックさとはうらはらの美味しさで、お皿に残ったソースまで余すところなく味わいたくなる。
このほか、スパイスを絶妙に使ったタイ料理の「サフラン」、フレンチ・ベトナム料理の「トレ」、ラグーンを見下ろすデッキ席が気持ちいい「ウォーターコート」など、食の選択肢は豊富だ。
充実した一日を締めくくるアイテムは、ターンダウン時に用意される、タイの器や籐の籠に入ったスクラブや入浴剤。おかげで、夜のバスタイムは、心地よい眠りに入る前の優雅な儀式となる。
Banyan Tree Veya Phuket(バンヤンツリー・ヴェヤ・プーケット)
所在地 33, 33/27 Tambo Choeng Thale, Thalang District, Phuket 83110
電話番号 0 76 372 400
客室数 12室(2023年3月時点)
料金(1室) 14,500タイバーツ~(2名利用、朝食付き)
●日本でのお問い合わせ
電話番号 050-6864-8228
https://veya.banyantree.com/
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.04.18(火)
文=芹澤和美(Journal House)
撮影=志水 隆