愛子さまの意外な“天然ぶり”

 約3年にわたって、学業やお出ましの形に制限がある日々を過ごされながらも、愛子さまはいたって柔和な雰囲気で、気力に満ちておられるように感じられる。

 昨年の愛子さまのお誕生日当日のこと。上皇上皇后両陛下のお住まいである仙洞御所を訪れられた帰り道、窓を大きく開けて、沿道に居合わせた人たちへとてもいい笑顔で手を振っておられた。

 すでにあたりは暗くなっていたし、普段なら点灯するはずの車内灯はついていなかった。それでも「お誕生日おめでとうございます」という声にニコニコと手を振り続けて応える愛子さまは、とても天真爛漫でチャーミングなご様子だった。めったに拝見できない意外な“天然ぶり”をお見かけしたように思う。

 

“皇族らしい”ロングドレス

 一般参賀での愛子さまの皇族らしいスタイルも注目を集めた。1月2日、新年一般参賀では立ち襟が印象的な水色のロングドレスを選ばれ、天皇誕生日の一般参賀では、春らしい淡いピンクのロングドレスにクラシカルな帽子を合わせられた。こうした行事でのお召し物についても、回を重ねるごとに愛子さまのこだわりが見受けられるようになるのではないだろうか。

 4月からは宮内庁に広報室が新設される。天皇陛下は皇室の情報発信やSNS活用について、「国民との交流を重ね、国民と皇室の信頼関係を築く上では、皇室に関する情報を、適切なタイミングで国民の皆さんに分かりやすくお知らせしていくことも大事なことであると考えます」と誕生日会見で述べられ、明言は避けながらも前向きな姿勢を示されたと拝察している。

 4年目にして、いよいよキャンパスライフに臨まれる愛子さま。今後は卒論の執筆にも取り組まれるという。皇室全体の活動が増えていくことで、公務や行事だけでなく、日常のご様子やファッションにもより関心が高まるのではないだろうか。

2023.03.06(月)
文=佐藤あさ子