一台の信号機も必要としないごく静かな島が、ここ数年、にわかに注目を浴びている。
その理由は、この島を覆い始めたサステナブルな雰囲気にある。迫力ある大自然が残り、可愛らしい暮らしが息づくこの島の魅力に、今こそ気づいてほしい。
高級リゾートやラナイ散策で訪れてほしい最旬スポットを、5回に渡りご紹介。今回はラナイ島の2カ所にリゾートを構えるフォーシーズンズ・リゾート。それぞれが目指す、ラグジュアリーなステイのあり方をご紹介。
頼れるエキスパートが最適な宿泊プランを提案
◆Sensei Lanai,A Four Seasons Resort(センセイ・ラナイ ア・フォーシーズンズ・リゾート)
![広大な庭園の向こうにメイン棟を望む。気忙しい日常を離れ、天空のオアシスへ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/2/1280wm/img_e2c2b7e47bc7a3b8fcd2ef1f90b383921011951.jpg)
ラナイ島のフォーシーズンズでのステイ体験は、ホノルル空港のエクスクルーシブなロビーから始まっている。
![定員は8名。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/b/1280wm/img_6bae2fbe0507ca7ef326f1aabd8d400f255951.jpg)
なぜなら、この2施設においては、すべての宿泊料金に、ホノルル・ラナイ間の往復航空券が含まれているから。しかも、搭乗する飛行機は、専用のプライベートチャーター便。スペシャルなおもてなしに、期待は高まる。
![往路の窓からは、ダイヤモンドヘッドの火口が見えた。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/4/1280wm/img_f4bae2f44181f759ab9b93dee319e1c2238452.jpg)
ラナイ空港に着陸すると、そこには迎えの高級車が横付けされている。そのままスムーズに目的地へ。標高480メートルの高原には、約2万9,000坪の面積を誇る贅沢な空間が広がっている。
![人数に応じた各種高級車がお出迎え。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/5/1280wm/img_d5b60d3cdaf291024bdec35d2345e282282207.jpg)
「センセイ」。このリゾートに冠された言葉を耳にした大方の日本人が頭に浮かべるのは「先生」という熟語だろう。
![“コエレデラックスルーム” 980ドル~。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/1280wm/img_63e6854c3df785793efdf49251650c78363257.jpg)
正解である。その名前には、真摯な理想が込められているのだ。この施設では、まず、確かな学識を持ったエキスパートが、じっくりコンサルティングした上で、各ゲストの滞在プランを提案する。
![池に面したウッドデッキは、朝と夕方にはヨガスペースとして使用される。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/8/1280wm/img_b87eb58af4e104f5bbcb9dba321db175656671.jpg)
ヨガやフィットネスといったアクティビティ、丁寧なスパトリートメント、滋養に満ちた食事など、プランに合わせたプログラムを通し、ゲストをワンランク上のウェルビーイングへと導く。
つまり、考え抜かれたこのリゾートのシステムそのものが、まるで先生のように賢く、頼もしく、温かいのだ。
このリゾートが大改装を終え、「センセイ」を名乗ったのは、2019年。運動・栄養・休養を三本柱に据えたアプローチは、著名な医学者、デヴィッド・B・エイガス博士が考案したものだ。
![天井が高く開放的なロビー。中央の裸婦像はジェフ・クーンズの作品。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/6/1280wm/img_36a975839fc856ec579e4b2f995a9b6a809643.jpg)
2023.02.21(火)
文=下井草 秀
撮影=橋本 篤
コーディネート=工藤まや
CREA Traveller 2023 vol.1
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。