奥深い魅力、しっかり体感したい!

タヒチ旅の「Un(アン), Deux(ドゥー), Trois(トロワ)」

 美しい大自然、濃密な伝統文化、優雅なリゾートライフ……。さまざまな魅力が満載のタヒチの基本情報をご紹介。

【1. Un】タヒチにはどんな島があるの?

Photo: Grégoire Le Bacon
Photo: Grégoire Le Bacon

 南太平洋に118もの島々が浮かび、約28万人が暮らすタヒチ。その陸地の面積はわずか3,521平方キロ(鳥取県とほぼ同じ)ですが、島の広がる領域はEUよりも広大な約550万平方キロ。

 タヒチ島、ボラボラ島をはじめとした多くの旅行者でにぎわう人気アイランドのほか、独自の文化を守る絶海の孤島群など、魅力は実に多彩です。

【2. Deux】古代から受け継がれるタトゥー文化

Photo: Grégoire Le Bacon
Photo: Grégoire Le Bacon

 ポリネシア語の「タタウ」が語源のタトゥー。タヒチをはじめポリネシアの島々では、神聖なものとして古代より受け継がれてきました。

 19世紀にキリスト教への改宗が始まり、タトゥーが禁止される時代が続きましたが、近年その奥深いストーリーとともに再評価が進み、タヒチのアイデンティティを象徴するものとして復活を遂げています。

【3. Trois】いちばん大きな街は?

Photo: Grégoire Le Bacon
Photo: Grégoire Le Bacon

 タヒチの正式名称は、フランス領ポリネシア。その首都が置かれているのが、タヒチ島のパペーテ。空の玄関口・ファアア国際空港があり、コロニアルな教会、マルシェのほか、ファッションやグルメのお店なども。

 また毎年6月下旬から1カ月にわたって開かれるタヒチ文化の祭典「ヘイヴァ・イ・タヒチ」も必見です。

【4. Quatre】覚えておきたいタヒチの言葉

Photo: Hélène Havard
Photo: Hélène Havard

 空港やホテルなど、さまざまな場所で花の首飾り「ファレレイ」で旅人を歓迎するタヒチの人々。お別れのときは旅の安全を願う貝殻のレイを贈ることも。

 そして、そのときに添えられる言葉が「'Ia ora na(イアオラナ)」。直訳すると「それがあなたの人生」ですが、「よい一日を」「おはよう、こんばんは」の意味にも。ぜひ覚えておいて。

【5. Cinq】名物のローカルフードを味わう

Photo: Grégoire Le Bacon
Photo: Grégoire Le Bacon

 「Mā’ a Tahiti(マアタヒチ)」と呼ばれるタヒチ伝統料理。土窯や伝統的なオーブンで魚や豚肉、鶏肉を蒸し焼きにしたものや、タロイモなどを使った料理も名物で、多くのレストランで味わえます。

 そして、もうひとつのタヒチ名物といえば「ルロット(キッチンカー)」。ピザやケバブ、中華など気軽に味わえるのが楽しい!

【6. Six】優雅にフランス料理も堪能

Photo: Tahiti Tourisme
Photo: Tahiti Tourisme

 19世紀からフランス文化の強い影響を受け、生活様式も大きく変化したタヒチ。食の世界では、フランス料理が根づき、必要な食材の多くがタヒチ産でまかなえるほど。

 伝統的な一皿から、ポリネシアの感性と融合した新しいスタイルの料理まで、タヒチでしか味わえないフランス料理も大きな魅力です。

【7. Sept】珠玉の島々で育まれる真珠の輝き

Photo: Teriitua Maoni
Photo: Teriitua Maoni

 タヒチでショッピングを楽しむなら、手わざが詰まったハンドクラフトとともにぜひ手に取ってみたいのがタヒチアンパール。美しい海が育む黒蝶真珠は、良質で値段もお手ごろ。

 ブラックブルー、グレーロゼなど、ひとつひとつ異なる色合いで人々を魅了し、「永遠の愛の証」としての伝説も伝わる逸品です。

【8. Huit】タヒチアンダンスの華麗な世界

Photo: Tahiti Tourisme
Photo: Tahiti Tourisme

 タヒチ滞在中に必見といえば、タヒチアンダンス。古き時代からの伝統を受け継ぎつつ、新しいカルチャーも取り入れながら進化を遂げてきた、ポリネシアを代表する芸術の頂点です。

 神話や伝説をモチーフに、衣装、音楽、踊りのスタイルにいたるまで、その世界観は実に奥深く、一度鑑賞すれば虜になるはず!

【9. Neuf】南洋に伝わる癒やしメソッドも体感

Photo: Grégoire Le Bacon
Photo: Grégoire Le Bacon

 年間の平均気温は27℃。海辺には穏やかな風がそよぎ、ただ滞在するだけで心身が癒やされていくタヒチ。さらに各リゾートのスパも体験すれば、その効果は完璧なものに。

 伝統的なマッサージの技を取り入れたり、島の自然が育むさまざまな素材を用いたりするタヒチならではのトリートメントで、最高に気持ちのよい時間を満喫できます。

タヒチ観光局

最新インフォメーションは、タヒチ観光局の日本語ウェブサイトをチェック。
www.TahitiTourisme.jp

タヒチの基本情報

正式名称 フランス領ポリネシア
日本との時差 -19時間
公用語 フランス語、タヒチ語(英語も広く通じる)
通貨 1CFP(フレンチ・パシフィック・フラン)=¥1.3/2023年7月現在
ビザ 日本国籍をもつ人は、観光目的90日以内の滞在なら不要
アクセス 首都パペーテへは、成田空港からエア タヒチ ヌイの直行便が2023年10月31日(火)より運航再開
フライト(出国便) 毎週火・金曜 成田発 20:00 ⇒ タヒチ着 同日 11:50
フライト(帰国便) 毎週月・火曜 タヒチ発 8:35 ⇒ 成田着 同日 15:10
※往復ともに日本国内主要都市へ同日乗り継ぎ可能

Column

CREA Traveller

文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。

2023.08.10(木)
文=矢野詔次郎
協力=タヒチ観光局