タヒチ、それは神々が愛した、地上最後の楽園。

 何にもとらわれず、何にも縛られず、心とからだを解放する。

 そんな休日を、聖なる力と笑顔の島、タヒチの海で。


自然、歴史、文化、そしてマナに出会う旅

 想像してほしい。澄み切った海に浮かぶバンガローで目覚める朝を。何もせず、自然の中で思い切り心とからだを解放するひとときを。

 そして、サンセットに染まる空と海を眺めながら味わうアペロ(食前酒)。そんなヴァカンスのすべてが叶うのが、南太平洋に浮かぶフランス領ポリネシア、タヒチだ。

 タヒチ島をはじめ、神が創造したとされるボラボラ島やアクティビティ豊富なモーレア島など118の島々からなるタヒチ。

 白い砂浜とブルー・ラグーン、緑深き山々といった大自然の美しさはもちろん、歴史あるタヒチアン・カルチャーと独自のフレンチポリネシアン・スタイル、そしてそのホスピタリティと治安の良さから、ハネムーンだけでなく女性一人旅でも人気のリゾート地だ。

 環境の保護を重んじるタヒチではホテルの客室数も少なく、タヒチに宿泊すること自体、貴重な旅の機会ともなっている。

 そんなタヒチでのステイは、タヒチ発祥の水上バンガローをぜひ選びたい。基本的に一棟独立なので誰にも気兼ねがいらず、テラスからそのまま海に入ったり、心ゆくまで満天の星を眺めたり、自分だけの時間をゆったり過ごすことができる。とくに「カヌーブレックファスト」は、水上バンガローのゲストだけが楽しめるサービスだ。

 何よりツーリストたちを魅了してやまないのが、島の人たちの心のこもったもてなしだ。タヒチアンたちは皆、「マナ」に満たされて暮らしている。

 マナとは、タヒチのすべてを結ぶ、神秘にして聖なる力。清らかで調和を願う賢明な者の心にマナは宿る。だからこそ、タヒチアンたちは澄んだ瞳ととびきりの笑顔で、訪れる者に「マエバ、イア・オラ・ナ(ようこそ、こんにちは)!」と声をかけてくれるのだ。

 閉塞した日常から抜け出し、真っ青な空と海に抱かれてタヒチアンの笑顔に出会う時、人はマナに包まれる。そしてこう思うだろう。あぁ、私は生きている、と。

 いつかは、タヒチ。世界中の旅好きが、そう願うという。そのいつかは、きっとそう遠い日ではない。

Text=Yuko Harigae(Giraffe)
Cooperation=InterContinental French Polynesia,Conrad Bora Bora Nui, Le Taha'a by Pearl Resorts

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