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日々のおやつ探しに余念がないCREA編集部員たち。今回は、秋田県秋田市に出張です。秋田市の夏の風物詩というその名も「生グソ」! を味わいに出かけてきました。
秋田市の夏といえば「ババヘラ」とこの「生グソ」
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それは夏も終わろうとしている、8月末のことでした。秋田市へ出張に行く機会があり「せっかく秋田まで来たのだから何か名物でも食べて帰ろう」と、ネットをぐるぐるしていると、きりたんぽ、稲庭うどん、比内地鶏、いぶりがっこといった超メジャー級名物の中に見慣れない文字が。
秋田の夏の風物詩「生グソ」。
ちょっと何言っているかわからない。そう思いながらも心惹かれた僕はその「生グソ」を販売しているという広栄堂さんに向かいました。
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秋田駅から歩いておよそ15分。のんびりとした通りに広栄堂はあります。軒先に氷の暖簾と「生グソあります」の力強い文字が。
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そう。広栄堂は夏季限定(5月下旬~9月末)で営業をするかき氷の専門店。「生グソ」とはかき氷のことなのでした。
生グレープフルーツソフトの頭文字を取って「生・グ・ソ」。なるほど確かに、と思いながらも他に選択肢はないものかと思わずにはいられません。
この広栄堂ではこの生グソをはじめ、数十種類ものかき氷のメニューが。この日も今が旬だという生ブルーベリー、生ゴールドキウイ、生イチゴ、さらには生ネクタリンなど珍しいメニューがズラリ。いろいろ味わいたい! と思いながらもまずは定番の「生グソ」を注文しました。
見よ! これが秋田の「生グソ」だ
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まず圧倒されるのがそのビジュアル。ふわふわのかき氷の上にドーンとソフトが乗っかっています。かき氷とソフトの組み合わせは見たことがありますが、これほどかき氷の存在感がある「かき氷×ソフト」は初めて見ました。
早速ひと口。
みずみずしいグレープフルーツの酸味が、かき氷の爽やかさを引き立てます。思わずコレコレ! と思ってしまう味わい。最新型のかき氷はもちろん美味しいのですが、甘みが過剰だったり濃厚すぎることもあり、スイーツ感が強すぎることも(それに東京のかき氷は高い! 生グソは600円)。それに比べるとなんだかこれが昔ながらのかき氷、シンプルで素朴だけど、なんだか逆にそれが満足感を満たしてくれます。
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かき氷の底にはグレープフルーツの果肉がゴロゴロ。この果肉もジューシー&氷との相性が抜群です。見た目はボリューミーでしたが、ペロリと完食してしまいました。
大人も子どももおねえさんも大満足間違いなしの秋田の夏の定番「生グソ」。2022年の夏はもうそろそろ終わりを迎えますが、いつかの夏に秋田に旅行に訪れた時は、この記事を思い出して是非味わってみてください。
爽やかな風が吹き抜けるはずですよ。
広栄堂
所在地 秋田県秋田市南通みその町6-21
営業時間 10:00~17:30 (L.O.)
定休日 月曜
※5月下旬~9月末までの営業(天候や気候により変動があります)
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Column
CREA編集部 今日のおやつ
撮影用やお土産、差し入れなどでいただくCREA編集部のおやつをご紹介。今日もごちそうさまでした!
2022.09.26(月)
文・写真=CREA編集部