海外旅行のムードが高まりつつあるなか「次の旅先は、また台湾に行きたい!」と思っている人は多いのではないでしょうか。

 旅を通じ地域の人々のライフスタイルに触れることで、新たな発見に出会えるもの。台湾在住の青木由香さんの最新著書「暮らしの図鑑 台湾の日々」には、漢方が根付く台湾の女性たちの習慣について語られています。

1回目「台湾の小菜、粉もの、フルーツ」を見る
2回目「台湾アウトドアライフ」を見る
3回目「台湾レトロスイーツと台湾茶」を見る


生理中にビールを飲むなんて、とんでもないこと

 漢方では、生理の前と最中に体を冷やすものを摂るのはタブー。生理痛がひどくなるし、冷やさなければこの時期に子宮の中をきれいにデトックスできるという。台湾人女性ならその教えを頑なに守る。日本人がやりがちな、生理中の冷え冷えビールはもっての外。そばに台湾人がいたら羽交い絞めにされる行為だ。ビールを熱燗にしたってダメ。こればっかりは、温度の問題ではない。麦自体が、体を冷やす食材なのだ。

 その原理で熱々の緑茶もダメ。カニ、エビ、貝が、煮えたぎる鍋に入っていてもダメ。とりあえず生理期間だけ、タブーを守ろう。ネットで調べてやるのだ。痛み止めの薬を飲む前に。

 冷たいものだけを意識しがちだけど、実は色々ある。最近は本も多いので見てみよう。

2022.10.02(日)
文・撮影=青木由香