ー一上のお子さんたちや下のお子さんたちとの接し方ですが、どうしたって年齢が下の子たちのほうを構わないといけませんよね。その際に上の子3人に寂しい思いをさせてしまっているなと考えてしまったりは。
堀 そういうのがなくて。お兄ちゃんたちも下の子たちと年が離れているからこそ、すごくかわいかったみたいで相手をしてくれていたし。お父さんが違うことも、本人たちのほうがちゃんと自覚していましたね。そういう姿を見ていて「ああ、恵まれてるなぁ」って。
ーー2011年に再々婚された際は、ご主人にもお子さんが2人。子供7人の9人家族に。食事の量は当然ものすごくなるわけですよね。
堀 一番すごかったのは、1度目の再婚後、上の子3人が成長期に入っているなかで、下の子たちが生まれた頃でしたね。1升炊きの炊飯器2台をフル稼働みたいな。
でも、長男が働くようになって地方に住んで、次男と三男が大学生になって下宿をして。1人目が抜け、2人目が抜け、3人目が抜けたところに再々婚をして、育ち盛りで食べ盛りの子が2人来ましたから。また、1升炊き2台フル稼働がしばらく続くことになりました。
冷蔵庫は1台でなんとかやってきましたね。食べ物を溜め込んだらダメだって。絶対に使い切ろうと思って。
ーー外食するのも、ちょっとしたイベントになってしまいそうな。
堀 おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に行くと、貸し切り状態か、御一行様扱いでしたよ。旅行に行くとテーブルに名札が立ててあって、名前の下に「御一行様」って書いてありました。
いまは個室に案内されることは珍しくないけど、昔は個室のあるお店って電話して予約しないといけない店ばかりで、なかなかなくて。さらに、その個室も、十五畳とか二十畳くらいの部屋になってしまう。それでも、よちよち歩きの子がいるから、そのほうがほかのお客さんの迷惑にならないので。
ーー家での食事も続くとしんどいので「たまには外食でも」となっても、ちいさい子供がいると結局はしんどくなってしまいますよね。
2022.09.03(土)
文=平田 裕介