2019年11月にオープンした日本初のアグリツーリズモリゾート「星野リゾート リゾナーレ那須」。前編では、農と食、人と自然の繋がりを感じる「ベジロス女子の救菜(きゅうさい)ステイ」を中心に、ユニークなアクティビティをレポート。後編では、憧れのダイニング「OTTO SETTE NASU(オットセッテナス)」や、おすすめの立ち寄りスポットをご紹介します。


「OTTO SETTE NASU」で夏限定ディナーコースを堪能

 ディナーは、客室棟別館に隣接するメインダイニング「OTTO SETTE NASU(オットセッテナス)」へ。栃木県産の大谷石をふんだんに使った、森に溶け込むモダン建築に期待が高まります。

 1日7組・宿泊客限定のプレミアムシートでいただくのは、イタリアトスカーナ州の郷土料理をベースに、那須になじみのある食材を取り入れた8皿のコース(15,730円)。

 アンチョビを効かせたバーニャフレッダソースで食べる色とりどりの野菜、切りたての生ハムやチーズなどを盛り合わせた前菜「農園のピンツィモ―ニオ」、胡瓜のソースを絡めた「稚鮎と胡瓜のフェデリーニ」、メインの「牛肉のアロースト」には、この日アグリガーデンでも見かけた花ズッキーニの詰め物が添えられ、知ってる顔に再会した気分。

 選りすぐりの自然派ワインを軸とした「ワインペアリング」(8,000円)もおすすめ。この料理を目当てに宿泊するのも悪くないと思わせる、充実のコースです(夏メニュー提供期間:8月31日まで)。

 ダイニングのある建物は2階建てになっており、下がダイニング、上がレセプションとラウンジというつくり。ラウンジは、12歳以上しか入れない大人のスペースで、自然や食に関連する蔵書を手に取り、コーヒーや紅茶(各無料)を飲みながら思い思いの時間を過ごすことができます。

 窓の向こうはいまの時期、森の緑に覆われていますが、秋は紅葉、冬は雪景色、春は満開の桜が迎えてくれます。

2022.07.29(金)
文=伊藤由起
写真=橋本篤