月のリズムで心豊かに暮らしてみませんか?

 月に基づく暦や祝祭は、現在でも世界中の至る所に残っています。日本でも明治の初期までは、月の運行を基にした旧暦が使われていました。そんな月の暦で暮らしていた時代には、人々は季節の移ろいをこまやかに感じ取り、四季折々の祭りや行事に願いを込めてきました。

 これから毎月一度、“月のカレンダーで日々の生活を豊かに営むヒント”を、紹介していきたいと思います。

サハラ砂漠で観た、神々しいまでの満月

 9月に入り、朝晩には秋の気配が感じられるようになってきました。秋といえば「お月見」の季節。秋は月との距離感や空気の澄み具合などから見て、最も月が美しく見える季節です。

 これを機会に、月を意識する生活を始めてみませんか? 何も難しいことはありません。折りにふれ空を見上げ、月を眺めることから始めてみましょう。

折りにふれ夜空を見上げて、月の姿を探してみる

 とはいえ9月の初めは、夜空に月を見ることは叶いません(正確に言うと夜明けの地平線すれすれに観測することは出来ますが)。なぜなら新月が近づいているから。日中は太陽と月の位置が近いため太陽の光が月を圧倒し、夜は月が太陽とともに地球の裏側に位置するので、その姿を見ることが出来ないのです。

 月は毎月、約29.5日周期で満ち欠けを繰り返します。月の満ち欠けには、新月、三日月、上弦の月というように「月の位相」があり、各位相を植物の成長になぞらえる考え方があります(詳しくは「岡本翔子のほぼ日めくりMoon Calendar」をご覧ください)。9月5日は、月の暦で“物事の始まり”を象徴する新月です。

 夜空に月が見えなくても、この日を境にムーンカレンダー生活を開始しましょう。新月は植物の成長でいうと「種」に相当します。新月の夜は新しい月のサイクルが始まるのを意識して、まず今までの自分を一度、リセット。心を整えて自分自身と向き合う時間を作りましょう。将来の夢や希望を、具体的に紙に書き記す儀式を行うのもおすすめです。

 新月が過ぎて3日ほど経つと、夕暮の西の空に三日月が見えます。なにか新しいことが始まる! そんな気がして、心躍る瞬間です。折りにふれ夜空を見上げると、毎日、月が少しずつ満ちていくのがわかります。新月から約7日めの月を、上弦の月(満ちていく半月)といいます。空が晴れていれば、そこから毎日、月が丸く丸くなっていきます。上弦の月からさらに約1週間が過ぎると、月が最高潮に満ちる満月がやってきます。

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2013.09.01(日)