消費税が上がるということで、駆け込みでマイホーム購入を考えている人が増えています。消費税率5%でマイホームを取得するには、2014年3月31日までに引き渡しを完了する必要があるため、早めに動いている人が多いのです。注文住宅の場合に限り、請負契約が2013年9月30日までに完了すれば、引き渡し時期に係わらず消費税率5%で取得できるという経過措置がとられています。

 消費税による負担増はどれくらいなのでしょうか? たとえば、建物部分が1500万円、土地部分が1500万円という物件を取得する場合、3%アップで45万円、5%アップで75万円の負担増になります。土地部分は非課税ですが、建物部分には消費税がかかるのです。

 しかし、増税後には税負担を軽減するための「住宅ローン控除の拡充」や「住宅給付金」など有利な制度が予定されています。

 消費税が8%に上がるタイミングで、「住宅ローン控除」の控除枠が2倍に拡大される予定です。住宅ローン控除とは、住宅ローンを使ってマイホームを取得した場合、床面積(50平方メートル以上)などの一定の要件を満たせば、所得税からの控除を受けることができるというものです。現在の住宅ローン控除は、住宅ローンの年末残高から限度額2000万円までの部分について、その1%の控除率に相当する最高20万円を所得税から控除するというものです。控除される期間は10年間のために最大で控除できる金額は200万円になります。所得税から控除しきれない部分は住民税から控除することができます(現在の限度額は年9万7500円)。

 消費税が8%に上がるとされる2014年4月から2017年12月末までは、年末のローン残高の限度額が4000万円に引き上がります。最高の控除額は40万円、10年間の合計は400万円になるということです。住民税からの控除限度額も年13万6500円に拡大される予定です。

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2013.09.08(日)
text:Yoko Hanawa
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