ガマンするのは美徳じゃない!?

 多くの女性を悩ませている頭痛。人によって痛みや原因、対策はいろいろ。自分の頭痛がどのタイプなのかを理解し、頭痛を起こさない方法や痛みを軽減するコツをマスターしておけば、ガマンする生活とサヨナラできます。今回は頭痛を起こさない暮らし方を紹介します。

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» 第3回 アロマの香りで頭痛から身を守る

ふだんのちょっとした心がけが痛みを防ぐ!

 実は私たちの暮らしの中には頭痛を引き起こしかねない要素がたくさん潜んでいます。頭痛に見舞われたときの行動パターンや生活習慣を見直して、自分にとって何が誘因になるのかを知ることから始めましょう。

1. 頭痛を誘発しやすいこんな食べ物に注意!

一切食べないのではなく食べる回数や量で調整を

 血管の拡張が関係して起こる片頭痛の場合、血管を広げる作用のある食材が頭痛を招いていることもあるとか。「頭痛は2つ以上の誘因が重なったときに起こりやすい。なので、頭痛になりやすい生理前だけこれらの食品を控えるなど工夫して楽しんで」(清水先生)

食べる時期や頻度に注意!

オリーブオイル
 オリーブオイルに含まれるポリフェノールには体内の酸化を防ぐ作用だけでなく血管を拡張する作用も。頭痛を起こしそうな時期には摂り過ぎないように。

赤ワイン
 アルコールは全般的に血管を広げる作用を持っているが、特に赤ワインやロゼワインには、オリーブオイル同様、血管拡張作用のあるポリフェノールがいっぱい。

チーズ
 良質なたんぱく質食品の代表格だが、血管拡張物質であるチラミンを多く含んでいる。頭痛の誘因がいくつも重なりそうなときは食べる量に気をつけて。

ハム・サラミ
 発色剤として添加されている亜硝酸ナトリウムにやはり血管を広げる作用がある。頭痛を起こしやすい時期には食べる量や頻度に気をつけた方が無難。

柑橘類
 血管拡張作用のあるチラミンを多量に含むだけでなく、鮮やかなオレンジやイエローを作るフラボンという色素にも血流を促す働きがある。食べ過ぎは避けたい。

チョコレート
 オリーブオイルや赤ワイン同様、ポリフェノールが豊富。さらに血管を広げるチラミンも含有されている。くれぐれも食べ過ぎには気をつけたい。

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2013.09.03(火)
text:Miho Katsuki
photographs:Hirofumi Kamaya
illustration:Yoshiko Saito
supervision:Toshihiko Shimizu

CREA 2013年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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