まだまだうだるように暑い季節。寝苦しい毎日に「だるい」「疲れが取れない」と、心もからだも悲鳴を上げているのでは? 寝ているようでしっかり眠れていない“かくれ不眠”も最近は急増中。睡眠不足や不眠は万病のもと。
今日から3回にわたり快眠に導くワザを紹介。第1回目は睡眠の“質”について。体や美容、健康に及ぼす影響について、スリープ&ストレスクリニックの院長、林田健一先生に話を伺いました。まずは、自分の睡眠の“質”をチェックしてみましょう!
睡眠の“質”チェックリスト
【0~3個当てはまる人は……】
規則正しい生活習慣が保てていて睡眠の質は良好。不眠症の心配はなし。このまま、自分なりの睡眠リズムを形成していくのがベスト。
【4~6個当てはまる人は……】
“プチ不眠”の疑いアリ。寝つきをよくすると思われているお酒は、実は酔いが醒めると眠りも覚ます。寝る前の携帯チェックもほどほどに。
【7~10個当てはまる人は……】
眠りの質が悪く、不眠症の可能性も。生活習慣を改善していくとともに、それでも眠れない状態が続くようなら、一度病院で受診を。
睡眠は長さよりも“質”! 質を上げて睡眠美人に
いつもは不眠の心配なんて無縁でも、さすがにこの猛暑では睡眠不足を感じている人が多いはず。なかなか寝つけなかったり、夜中にちょこちょこ目を覚ましてしまったり……。暑い夏でも快適に眠れる術は? アラサー女子をはじめとする働き盛りの睡眠障害に詳しい、スリープ&ストレスクリニックの院長、林田健一先生に話を伺った。
「睡眠不足というと、単に寝る時間が短いと考えている人が多いのですが、問題は長さだけでなく“質”にもあります。2011年8月に私が監修して行ったある企業の調査では、アメリカ人、フランス人の約6割が睡眠の質に満足しているのに対し、日本人は約3人に1人が不満を持っていることがわかりました。また、平均睡眠時間ごとの比較でも、アメリカ、フランスでは平日の平均睡眠時間が7時間以上8時間未満であれば満足度は6割を超え、8時間以上9時間未満では7割を超えます。ところが日本では、そのどちらでも満足度は5割に留まり、睡眠時間が長くても“いい睡眠”を取れていないと感じている人が多いことがわかりました」
睡眠の“質”が悪いと、その結果、どんな状況に陥るのだろうか。
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2012.08.07(火)
text:Takako Kuranaga
photographs:Akira Fuji / Hirofumi Kamaya
styling:Hiroko Mase