多岐にわたる活躍はもはやアイドルの域を超えているが、それでも本人のなかではいまなおアイドルという自覚が強い。あるインタビューでは、《僕は完全にアイドルですよ。アイドル以外の何者でもない。何年も前から『パーフェクトビジネスアイドル』と、自分でよく言っています。アイドルでありビジネスでありを完璧にこなしたい》と語っている(『AERA』2019年5月13日号)。
私生活では昨年暮れ、一般女性との結婚を発表した。しかし、結婚しようと、50代になろうとも、香取慎吾は完璧さを追求する限り、アイドルであり続けるだろう。今後もファンと一緒につくったイメージを守りながらも、ときにはそのイメージをいい意味で裏切るような、そんな活躍を楽しみにしたい。
2022.02.09(水)
文=近藤 正高