久米島の大自然に心も身体も癒される 冬こそ行きたい笑顔になれる球美の島

満点の星空の下で味わう沖縄の伝統的な家庭料理

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　冬の久米島でぜひ見てほしいのが、夜空にきらめく星々の夜景。周囲にさえぎるものや人口灯が少なく、陽が沈むと漆黒の夜空に無数の星々が輝きだす。

　そんな美しい夜空を眺めながら、昔ながらの沖縄の家庭料理が楽しめるのが、星空ディナーの隠れ家レストランK‘sgarden。

　イーフビーチから少し離れた静かな場所にある、真栄平さんご夫婦が営む1日1組限定のレストランだ。

　久米島に来た人々をもてなしたいという思いが伝わる心遣いは、一人でも訪れやすい心地よさ。

　ご主人ののぶちゃんが釣った魚や自家製の島野菜や果物を使用し、奥さんのきょうちゃんが一つひとつ丁寧に作った料理は、どれもほっとするような味わい。

　ふんわりとした食感とほどよい甘さの紅いもっちや、シークワサー醤油でいただく朝獲れのミーバイ、南国で獲れる高級魚オジサンのから揚げなど、2人の愛情がたっぷり詰まった地元の味覚は、心をじんわりと温かくしてくれる。

　季節の花々が彩るガーデンで、満点の星空を眺めながらいただく食事は格別。靴を脱ぎ素足になって、芝生の上でアーシングをしながら料理を満喫してみると、体が直接大地とつながり、体内にたまった負のエネルギーを外に放出してくれる。

　久米島の大自然を眺めたり、触れたり、味わうことで癒やしと健康効果を得られる、ここでしか体験できない特別なガーデンディナーを堪能できる。

黄金色の日の出と、こだわりのコーヒーを堪能

　海の景観が美しい久米島で、絶好の日の出スポットとして有名なのは、島の東側に位置するイーフビーチ。

 「日本の渚100選」に選ばれた美しい天然のビーチで、約2キロメートルにわたってパウダースノーの砂浜が続き、早朝には海辺を散歩したりヨガを楽しむ人々が多く見られる。

　日の出時刻の少し前から浜辺で刻一刻と変わる空の色彩を眺め、やがて黄金色の日が輝く神々しい光景を目にすれば、エネルギーがチャージされていくよう。

　丁寧に淹れたコーヒーと、ちょっとした軽食を味わいながら日の出を眺めれば、何とも贅沢なひとときに。

　久米島でコーヒーを栽培しながら自家焙煎豆の販売を行うマキノコーヒーは、直営カフェや古民家を利用した曜日限定カフェなどを営む珈琲ショップ。

　マキノコーヒーの焙煎人の牧野秀樹氏が五感を駆使して焼き上げ、丁寧に手作業で焙煎したコーヒーは奥深く豊かな味わいで、起き抜けの身体にじんわりと染み渡り、身体をゆっくりと目覚めさせてくれる。

　潮騒の音を聞きながら、ターコイズブルーの海と美しい日の出を眺める穏やかな時間は、都会では体験できない非日常の世界。

　心の奥まで癒されて、自然と笑顔があふれてくる……。そんな心潤う島時間をぜひ体験してみて。

2022.01.27(木)
文＝佐藤由樹
撮影＝深野未希