雅子妃のこうした前向きなお姿や余裕から見ても、このころの愛子さまのお身体の具合は、さほど心配すべきものではなかったようだ。

 

愛子さまにとって重要な“学校行事”

 愛子さまにとって、学校行事は一般の人が思い描くよりも重要で楽しみにされているものだという。

 報道陣や一般の人が集まらないことから、注目をされることもないし、気を使われることもないのだろう。気の合うお友だちとリラックスした気分で笑い合える。

「夏休みが始まる前にも高校野球の東京都予選で学習院を応援しに神宮球場まで行かれていました。ご学友と楽しそうに大きな声を出して声援をおくられたそうです。前回の遠足に参加できなかったので、長野県八ヶ岳の林間学校への参加はこの夏休みの一番の目標にされていました。今度こそは絶対に参加なさりたいというお気持ちで、食事量や睡眠時間を増やしたりして、自己管理をなさっておられました」(東宮職)

 努力の甲斐があって、愛子さまは無事に林間学校に参加することができた。到着した翌日はご学友と元気よく双子山を登られて、次の日は悪天候のため登山は中止となったが、縄文時代の尖石遺跡や縄文考古館などを熱心にご見学されたという。

 小田野大夫は会見で、

「高等科に進学して初めての宿泊行事で、登山や自然散策を通じて自然の美しさと厳しさをご体験になるとともに、地域の歴史や変化に触れられるという貴重な体験をなさったときいている」

 と述べた。

 帰京後、愛子さまは八ヶ岳が悪天候だったことからかお疲れが出て、発熱を伴う風邪をひかれてしまった。昨年、サプライズでお出ましになった沖縄と北海道から集まった小中学生の豆記者との懇談が今年も期待されていたが、お姿を見せられなかった。

「アイスクリームやところてんなどもペロリと」

 風邪が治りかけた8月、愛子さまの食欲はぐんと増えたという。食後にデザートも欠かさない。

「アイスクリームやところてんなどもペロリと召し上がるため、時には食べすぎではないかと妃殿下がたしなめることもあるそうです。決して過食というわけではなく、元々、食欲がおありになるほうなので、ご健康な身体に戻られたということなのでしょう」(元東宮職)

2022.01.07(金)
文=友納尚子