台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。

 そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。


【2021年12月】悟明老師が占う「世界の動き」

 世界的に、比較的落ち着いたひと月となりそうです。

 人々を悩ませ続けてきた新型コロナウイルスについては、発生当初と違い、制御が可能な部分も出てきたこと、そして人々の感覚が麻痺してきたことから、上を下への大騒ぎとなる状況は起こりにくいでしょう。

 一時的に新たな脅威にさらされたとしても、これからは、流行り風邪のひとつと見なす傾向が強くなり、皆が平常心を取り戻していくように思います。

 また、大きな災害も起こりづらい星回りです。

 自分のやるべきこと、目の前の課題に専念しつつ、新年を迎える準備を進めていきましょう。

 今月、最も発展が望めそうなのは、不動産業と出ています。次に期待できるのが金融業。そして飲食業。投資や株の購入時は、この業界に注目を。

 さて、今月の鍵となる4つの星は、中国を示す武曲星、カナダを示す貪狼星、北朝鮮を示す天梁星、この時期は中国の宮位に入る文曲星です。

 武曲星=中国は、吉星である化禄を伴っていることから、金融業に好ましい動きが出てくるように見て取れます。

 ただ、この時期の中国の宮位には、ほかに文曲星が凶星の化忌を伴って入ることから、工業の発展には不利な状況が生じる可能性大。大規模停電や電力不足などに悩まされるかもしれません。

 貪狼星=カナダは、吉星である化権を伴っていて、経済の好転が期待できそうです。特に飲食や娯楽関係が好況となるようです。

 カナダの宮位には、他に吉星の文昌星と凶星の亡神が入ってきています。ただ、亡神の影響力はそれほど大きくないので、クリスマス商戦が盛り上がりを見せるなど、ささやかな幸福感を感じられるひと月となりそうです。

 そして、天梁星=北朝鮮。吉星の化科を伴っており、心配な兆しは見られません。

 現実問題として、寒さが増す季節は食糧不足が深刻になるようにも思われますが、星回り的には、大きな変化はなく、“いつも通り”といった様相です。

 その他の国を見ていきましょう。

 北アメリカ=太陰星には、凶星の陰煞が入りますが、その影響はごくわずかで、経済の活性化が進みそうです。

 不動産、金融、飲食業が活況を呈し、カナダ同様、久々に明るいクリスマスを迎えることとなるでしょう。

 南アメリカ=紫微・天府星には、災いを解く星・解神が入ってきます。これは、停滞した経済に弾みをつける好機の知らせ。人々も元気を取り戻し、景気回復を目指して邁進していくように見て取れます。

 ヨーロッパ&中東=天機星には、凶星の羊刃が入ってきます。流血沙汰、列車や飛行機などの大きな交通事故が報じられる懸念がありつつも、天梁星の好影響を受けることから、吉凶半々、日々の暮らしは比較的平穏なものとなるのではないでしょうか。

 ロシア=巨門星には、吉星も凶星もありませんが、三方四正で結ばれる武曲星の宮位にある化忌、太陰星の悪影響を受け、コロナの問題がくすぶりそうな様相です。

 政府は経済を回そうと動きますが、なかなかうまくいかないかもしれません。

2021.11.30(火)
文=堀 由美子