完成! これがnoyamaのキャンプスタイル

(1) 食事はイスに座ってテーブルで
(2) リビング代わりのタープを中心に
(3) テントは1人ずつ

 キャンプをする=特別なことではなく、あくまでも普段の暮らしの延長。各自がグッズを持ち寄り、“自然の中に自宅を持ち込む”と考えてみて。そうすれば難しそうな設営も、軽やかな気分で臨めそう! 例えば、タープの下はみんながリラックスできるリビングに。そばにはキッチン台とダイニングテーブルをレイアウト。寝室となるテントは、複数用の大型サイズもあるけれど、個々のペースで楽しめるよう1人1張りに。また、夏場でも地面からの“冷え”は大敵ゆえ、断熱マットやラグを敷く、イスを用意するなど、工夫を忘れずに。

(1) 調味料は自宅のものをそのまま
(2) 水を入れるポリタンク
(3) カトラリーや食器も日常使いのもの
(4) アウトドア用の万能鍋
(5) 包丁は2本以上
(6) バーナーコンロも2つ用意

 キッチン台は、なるべく水場が近くて木陰がある場所にセッティング! 料理担当の山戸さんによる、使い勝手のよいベストポジションがこちら。手前には加熱用のバーナーコンロ(煮込み用と炒め用に、2つあると便利。なければカセットコンロ1台で十分)、まな板と包丁。奥にはフライパンや寸胴鍋として使えるマルチな鍋(コッヘルセットでも)や水をストックするポリタンク、調味料、カトラリーをレイアウト。山戸さん曰く、「外ごはんだからと言って特別なものを用意する必要はなく、食器も鍋も調味料も、あくまでも“自宅で使っているものをそのまま”がモットー。余計なものを買う必要がないし、プラスチックや紙製品を使い捨てせずに済むので、環境にもやさしい。そして何よりおいしく感じられる!」。メニューは事前に決めておき、本当に必要なものだけを持ち込むのがコツ。「当日、みんなで買い出しに行くと、大量に買いすぎてしまい、食材を無駄にしたり、必要以上のゴミを出すことになるので注意して」。

今回訪れたのは……朝霧ジャンボリーオートキャンプ場
〈noyama〉もお気に入り、富士山が目の前のフリーサイトキャンプ場。日本有数の広さを誇る。
住所 静岡県富士宮市猪之頭1162-3 
電話番号 0544-52-2066
URL www.asagiri.net/camp
料金 大人1人¥1000~
定休日 無休(気象条件によりクローズ有り)
カード 不可
チェックイン 8:30
チェックアウト 16:00(通常期の平日フリーサイト)

〈noyama〉
今回の撮影では残念ながら欠席だった記録係(普段はフリー編集者)の髙橋紡さんを含む4人で活動する出版・イベントユニット。“自然”にまつわる著作やイベント、ワークショップなどを中心に活動。近著に『noyamaのおつまみいろは』(大泉書店) noyama.jp

●野川かさね
1977年生まれ。〈noyama〉の写真係。重量のあるザックとカメラを担いでハードな山登りも行う写真家で、著書も多数。キャンプ歴は8年ほど。kasanenogawa.net

●山戸ユカ
1976年生まれ。アウトドア好きの両親により幼少時よりキャンプ教育を受ける。料理係で、普段は玄米菜食とアウトドア料理を得意とする料理家。www.chanafood.com

●しみずまゆこ
1975年生まれ。〈noyama〉ではプロダクトとおいしいカクテル作り担当。「chip the paint」の名前で活動する木工アーティストでもある。www.chipthepaint.com

2013.06.27(木)
text:Yukino Hirosawa
photographs:Kasane Nogawa

CREA 2013年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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定価 670円(税込)