作家や俳優などの方々に、読むと感情が湧き上がってくる本をノンジャンルで教えてもらいました。生活に彩りを与えてくれる、ブックガイドです。

 みなさんの思いが詰まった大切な本をご紹介。人生に寄り添い、支えてくれるものばかりです。

何度読み返しただろう。私の心の拠りどころ。①

『漂流教室』
楳図かずお 著

「私達は人生をただ“生きて”いるのではなく、偶然の連なりによって“生き延びて”いるのだと気づかせてくれる」(トミヤマさん)

『淵の王』
舞城王太郎 著

「『私は光の道を歩まねばならない』という文章を読むと、人生の意味を思い出し、真っ当に生きようと奮い立ちます」(長井さん)

『こころ』
夏目漱石 著

「海のシーンを読むと本当に海に来て波を眺めているような、リフレッシュ出来る感覚があります」(柴田さん)

『メッシュ』
萩尾望都 著

「萩尾望都さんは神様のような存在。この本は色彩が豊かで、描写が結晶のように光っている気がします」(千早さん)

『ちびまる子ちゃん』
さくらももこ 著

「何度読んでもやっぱり好きです。初めて読んだ日に感じた原点のようなものを思い出させてくれます」(加納さん)

2021.10.26(火)
Text=Nozomi Nagata
Photographs=Kengo Shimizu

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

明日のためのエンタメリスト

CREA 2021年秋号

明日のためのエンタメリスト

特別定価860円

CREA9月発売号は「エンタメ」特集。家に籠る時間が長くなって、あらためて“エンタメ”の力に気づいた人は多いのではないでしょうか。疲れた時こそ、観て、聴いて、読む。心身どっぷり浸ってもいいし、何も考えず笑うだけでもいい。ドラマ、映画、ラジオ、舞台、本、マンガを中心に、明日への活力となるリストをお届けします。