普段のおやつにしたい優しい甘さの焼き菓子

お店の奥のケースに並ぶ焼き菓子を買いに訪れる客も多い。
マドレーヌ、フィナンシェ、煎茶やほうじ茶のショートブレッドやクッキー、スコーン、パウンドケーキ……。国産の小麦粉、発酵バターを使い、甘さ控え目。どれもしっとりしていて口溶けが良く、優しい味わい。

ていねいに作られているお菓子は、コーヒーや紅茶はもちろん、日本茶やナチュラルなジュースと一緒に、普段のおやつにぴったりです。
「手で持って食べてほしい」という発酵生地のドーナツは、午前中に売り切れていました。
「お菓子 つくる」では、11時まで「朝ごはん」も食べられます。「たまごドッグ」やスコーン、トースト、サンドイッチ、ホットケーキなど、何があるかはその時のお楽しみ。
喫茶店のモーニングとはひと味違った、心豊かになれる朝食です。

「秋は、梨、ブドウ、栗? 素材は探して探して、納得のいくものが見つからなかったら、そのお菓子はやらない(笑)。作っていて、作るのに飽きたら止めるかも(笑)。ハーブやスパイス、野菜も使いますが、アルコール類は一切使っていません。僕がつくったお菓子を食べて、お客さまが満面の笑顔になるのがうれしいんです」
熱い思いと心がこもったスイーツに出合える「お菓子 つくる」。京都でおやつを食べたくなったら、ちょっと足を伸ばしてみてはいかが。


Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2021.10.10(日)
文・撮影=そおだよおこ