近頃、関西で注目の台湾カステラ。あちこちにお店があるなか、京都でお気に入りのお店を見つけました。

 京都の中心街近く、阪急京都線烏丸駅、京都市営地下鉄烏丸線四条駅6番出口から南西へ徒歩約7分。2020年4月にオープンした「The old taste.」は、店先の赤い提灯が目印。12席の、シンプルでカジュアルなカフェです。

 台湾カステラは、プレーンとダークチョコレートの2種類で、シングル12センチ×4センチ、ダブル12センチ×8センチの2サイズのみ。生クリームやフルーツを使ったアレンジメニューはありません。

 「妻のおばあさんのレシピを元にして、1台ずつ、お店でていねいに焼き上げています」と、店主・山口さん。店内に甘く優しい香りが漂っています。

 材料は、砂糖、薄力粉、卵、サラダ油。卵が多く、卵白をしっかり泡立てるのがポイント。

 砂糖を控え目にして、一緒に楽しんでほしい台湾の紅茶やコーヒーに合うようにしたのだそう。

 そのまま食べると、ふんわり、ふるふる。弾力があるのに、生地の細かい泡が口の中でシュワシュワッと消える優しい口溶け。いくらでも食べられそう。

 「オーブントースターで温めると、表面がサクサクして、また違った味わいになります」と山口さん。テイクアウトして試してみると、卵の香りが立ち、懐かしい「乳ボーロ」風の味わいに。

 奥様の通称ウェイウェイさんは「私は冷蔵庫で冷やして、ひんやり冷たいままが好き」とにっこり。

 ダークチョコレートを使ったチョコ味も、優しくクセになる味わい。どちらも数が限られているので、テイクアウトだけでなく、イートインも2日前までの予約が確実です。

 「手作りのカステラや豆花(トウファ)などを、毎日のように食べていました。おばあさんが作ってくれていたレシピをベースに、何度も何度も試作を繰り返して再現したんです」と、ウェイウェイこと、曾采薇(ソウサイビ)さん。

 台南出身で、小さい頃からおばあさんが作るお菓子や料理が大好きだったと言います。留学生として日本に来て、おばあさんの味がとても恋しかったのだそう。山口友規さんと出会い、結婚。3年前に亡くなったおばあさんの味の台湾スイーツとフードをメニューに、昨年、夢だったカフェを始めたのでした。

 もうひとつのオススメスイーツが「豆花(トウファ)」。つるん、ぷるん、優しい口当たりの豆花は、小豆、タピオカ、白玉がトッピングされています。これもおばあさんのスタイルなのだとか。様々な食感が楽しい。

 台湾カステラや豆花には、台湾の「阿里山紅茶」や「東方美人」などの香り高いお茶や、珍しい「阿里山珈琲」を合わせましょう。カステラをカフェラテに浸して食べるのもオススメだそう。ちょっと欲張りな台湾カステラ、豆花、台湾茶のセットもあります。

 ルーロー飯や台湾水餃子などのフードもおばあさんのレシピで、もちろん手作り。台湾スイーツとフード、台湾茶をゆっくり楽しめば、台湾を旅した気分。アットホームな雰囲気と優しい味わいに癒やされます。

「The old taste.(ジ オールドテイスト)」

住所 京都府京都市下京区堀之内町272-7
電話番号 075-741-8115
https://m.facebook.com/theoldtaste.kyoto/
https://www.instagram.com/theoldtaste.kyoto

Column

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2021.02.14(日)
文・撮影=そおだよおこ