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神戸・トアウエストの路地奥。2020年11月に、レストランからイタリア菓子店としてリニューアルオープンしたお店「イタリア菓子のススメ」をご紹介しましょう。
営業は、木曜から日曜までの週4日。他にはないイタリア菓子を求めて、隠れ家のようなお店に次々客が訪れます。
お菓子は常時8種類程。
ヴェネツィアの「グバーナ」、シチリアの「カンノーリ・シチリアーニ」、ナポリの「スフォリアテッレ」など、イタリア各地のお菓子がショウケースに並んでいます。
![左上から時計回りで「グバーナ」カット 520円(ホール3,100円)、「カンノーリ・シチリアーニ」460円、「スフォリアテッレ」1個 460円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/-/img_931d2e0b01066dad397e319b8f11fdd4164686.jpg)
初めて見た「グバーナ」のホールは大きな渦巻き状。冠婚葬祭などで食べられるとか。
中には、バターでソテーした松の実、ローストしてキャラメリゼしたクルミ、アマレットのビスケット、ラム酒漬けしたレーズンが入って、香ばしくリッチな風味。一度で虜になってしまいました。
「カンノーリ・シチリアーニ」は、注文があってから中にリコッタチーズのクリームを詰めてくれます。カカオ、コーヒー、ビネガー、マルサラ酒が入った茶色い生地が特徴。控え目な甘さで、コク深い味わいです。
「スフォリアテッレ」は、ナポリに行ったら必ず食べるべきお菓子だそう。ラードを使って薄く伸ばし、年輪状に巻いた生地と、リコッタチーズにセモリナ粉を入れたクリーム、他にない形がポイント。サクサクの食感が楽しい。
![左上から時計回りで「トルタ・ディ・パラディゾ」350円、「ストゥルーデル・デメレ」400円、「カスタニャッチョ」350円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/1/-/img_712f7ebebe8ba2f252fb4dcddea6d3bf149952.jpg)
他にも、レモン、オレンジ、バニラの香りでサクッ、モチッの「トルタ・ディ・パラディゾ」、イタリア北部・ドロミテ渓谷の谷の中心・モエナで愛されている、リンゴたっぷりの「ストゥルーデル・デメレ」、栗粉を使い、松の実、クルミ、レーズンがたっぷりの「カスタニャッチョ」など、どのお菓子も食べてみたくなる。
![上から時計回りで「ババ・アル・ラム」420円、「トルタ(シャインマスカット)」400円、「トルタ・カプレーゼ」400円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/-/img_ffbe20ea1118d86222ad5b34474e0b9d133664.jpg)
さらに、シロップをしみ込ませた「ババ・アル・ラム」は、ラム酒のアルコール分を飛ばし、甘さも抑えてあるので、お酒が苦手な人にも食べてみてほしい。
面白いのは、台だけがケースに並んでいて、注文したらマスカルポーネチーズのクリームとフルーツをトッッピングしてくれる「トルタ」。季節でフルーツの種類が変わり、フルーツ好きにはたまらない1品です。
クルミの食感が楽しい「トルタ・カプレーゼ」は、チョコレート菓子好きにおすすめしたい。
![上から時計回りで「バチ・ディ・ダーマ」1個 160円、「クルミリ・ピエモンテーゼ」1個 80円、「ブルッティマ・ブォーニ」1個 60円、「テゴレ・ディ・マンドレ」1枚 70円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/-/img_72453f76de196df90f9bdf267242f2b0163586.jpg)
壁側には、クッキーが並んでいて、1個1枚から買えます。
チョコクリームをサンドした「バチ・ディ・ダーマ」をはじめ、トウモロコシ粉を使った「クルミリ・ピエモンテーゼ」、マカロンの原型といわれるメレンゲのお菓子「ブルッティ・マ・ブォーニ」など、クッキーも焼き菓子も見た目は地味ですが、飽きのこない、深い味わい。
2020.12.13(日)
文・撮影=そおだよおこ