京都の魅力あふれる古民家カフェを、ライター・喫茶写真家の川口葉子さんがご案内。
旅の一日にも毎日の暮らしにもコーヒーは欠かせないもの。素敵な時間が過ごせる自家焙煎店やコーヒーショップへご案内します。
◆WIFE&HUSBAND
コーヒー、ピクニック、アンティーク 鴨川から百歩の幸福
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/7/1280wm/img_07ad5561b0776b78b3dcfdcddfae31f0197977.jpg)
鴨川の土手から百歩、のんびり歩いた住宅街の細い路地に、小さな美しいカフェがある。店内は七、八人も座れば満席。それでも日本中はおろか海外からもたくさんの人が「W&H(ワイフ&ハズバンド)」の幸福を味わうためにやってくる。
![壁に本をディスプレイ。開いたページを押さえているのは、フランスのアンティークで「革手袋の指先を伸ばす道具」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/7/1280wm/img_b728db2dc733158d99754943c8cea69e216606.jpg)
ガラス扉に綴られた文字が「コーヒー、ピクニック、アンティーク」と、このカフェの三要素を告げている。
![春秋にはコーヒーとお菓子を詰めたバスケットを受け取り、テーブルや椅子をレンタルして、すぐそこの鴨川でピクニック!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/5/1280wm/img_e5e69b16e73ddd1a18488d261be4d812439416.jpg)
自家焙煎するコーヒー。バスケットに魔法瓶入りのコーヒーとお菓子を詰めて、鴨川べりの緑の中で楽しむピクニック。
![コーヒーを抽出する恭一さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/c/1280wm/img_3c263a345dd195f0b9c0e800af7432cc168122.jpg)
そして店主の𠮷田恭一さん・幾未さん夫妻が好きで集めてきた“古物(ふるもの)”の数々。仲睦まじい二人はお店を始める前からこの家で暮らし、その三要素を日常的に楽しんできたのだという。
2021.06.09(水)
文・撮影=川口葉子