産まれた人数が少ないので、その後の人生における競争も少なく、バブルもあって、就職活動も楽々。……ということで、我々はバブル崩壊後、「いつまでもバブル気分のまま」「使えない」と言われた世代です。

 しかし紀子さまと佳代さんという丙午の二人は、タイプは異なるものの、それぞれ並外れた強靱さを備えているように見えます。この強さは丙午のせいなのか?……ということで、「ひのえウーマン」との特集を組む女性週刊誌もありました。

 過去、不倫騒動で話題になったことのある斉藤由貴も小泉今日子も、「ひのえウーマン」。丙午の女はやはり強烈だということで、

「仕事も恋も強気に自分らしく! それが“ひのえウーマン”の生きざまなのだろう」

 と、その女性週刊誌には書かれていましたっけ。

 小室佳代さんは1966年に生まれ、神奈川県で育ちました。ちなみに8月27日に佳代さんが生まれた15日後の9月11日に、紀子さまは静岡県で誕生しています。

 佳代さんは神奈川県内の短大を卒業し、横浜市役所に勤務する夫と結婚します。第1子である圭さんを出産したのは、紀子さまの第1子出産と同じ1991年の10月ということで、二人の人生は奇妙なほどに重なっているのでした。

紀子さまと小室佳代さん 1966年、丙午生まれの私たち」の全文は、「文藝春秋」2021年7月号と「文藝春秋digital」に掲載されています。

2021.06.24(木)
文=酒井順子