「疲れてヨレヨレで帰ってきても、これなら作れるかも」という洗い物少なめの簡単メニューにこだわり、現在大ヒット中のレシピ本『終電ごはん』。
著者の梅津有希子さんが、本書を作る際に終電まで頑張る働き女子に食の状況をリサーチしたところ、太りたくないから「食べずに寝る」「するめとビール」「豆腐一丁のみ」など、かなり悲惨な現実が……。でも、そんな生の声の陰にはダイエットにも使えるヒントがいっぱい! 低カロリー&便利な食材を使いこなせば、ひと皿で食べごたえ十分な料理ができるのです。
残業で遅くなっても自炊してヘルシーなご飯が食べたいと願うCREA読者のためにヘトヘトでも頑張れる、300kcal以下、調理時間10分以内のお手軽レシピを紹介します!! 今回は残業続きでも挫折しない時短テクです。
残業続きでも挫折しない時短テク
↓ 1.包丁いらずの食材を選ぶ
↓ 2.時間がある時に野菜はまとめてゆでておく
↓ 3.多少割高でも便利なものを使おう
↓ 4.冷凍食材を活用しよう!
↓ 5.ご飯は冷凍庫に常備
疲れて帰宅して料理をするのはただでさえおっくうで、「まな板を洗うのは面倒……」と感じている人も多いのでは。キッチンバサミで切れる豆苗や、切らずに食べられるミニトマトなど、包丁いらずの食材を選ぶと、夜遅い時間の自炊のハードルがぐっと下がる。
ブロッコリーやスナップえんどうなどは、一度にまとめてゆで、保存容器に入れて冷蔵庫へ。肉料理の付け合わせのためにわざわざゆでるのはおっくうだけど、冷蔵庫から出して添えるだけならやる気になるし、栄養バランスもよくなる。ただし、2~3日で食べ切ろう。
おろしにんにくや刻みしょうがなど、頻繁に使いたいけど手間がかかるものは、潔く瓶やチューブタイプのものを使うという手も。バターは小包装タイプだと1個ずつ個装されているので、切り分けたりナイフを洗う手間が省ける。多少割高でも、利便性を優先しよう。
頻繁に買い物に行けない人は、冷凍食材を活用するのがおすすめ。肉や魚介類の他、ほうれん草、ブロッコリー、いんげんなど、野菜も種類豊富。冷凍のまま調理できるものも多く、時短にもなる。冷凍庫に食材を常備して、いつでも何かしら作れる状態にしておこう。
ご飯はまとめて炊いて、1食分ずつラップに包むか、ご飯用の冷凍保存容器に入れて冷凍庫へ。炊飯器での保温や、冷蔵庫で保存するよりもおいしく、レンジでチンするだけで使えるので、常備しておくと便利。こんにゃく米も冷凍可。いずれも自然解凍はNG。
レシピ提案 高山かづえさん
フードコーディネーター。料理雑誌編集部での試作スタッフ、川津幸子さんのアシスタントを経て独立。雑誌や広告でのレシピ開発や、ケータリングユニット「TEGUMI」としても活動中。
ナビゲーター 梅津有希子さん
編集者・ライター。著書に『終電ごはん』『吾輩は看板猫である』、企画・プロデュースの近著に『塾ごはん』(著・上島亜紀)がある。雑誌やwebなどで執筆する他、セミナー講師としても活動中。
♢♦♢ くたくたに疲れて帰宅した後にもすぐに料理ができる、常備しておきたい食材や調味料はCREA6月号に掲載中! ♢♦♢
2013.05.13(月)
text:Yukiko Umetsu
cooking&styling:Kazue Takayama
photographs:Takashi Shimizu