今夏、注目の旅先といえば断然、熊本。JR熊本駅ビル上にありながら、優雅なリゾート気分も満喫できる最新ホテルに泊まれば、これまでとはひと味違う熊本の魅力に出会えます。


4月23日に誕生した最新ホテルにチェックイン!

 いま、熊本には新しい魅力が続々と誕生しています。まず最大の話題といえば、なんといっても熊本城。2016年の熊本地震で大きな被害を受けましたが、このたび天守閣が復活し、内部の展示も一新。最上階の展望エリアからは、気分爽快な眺望も満喫できます。

 また、熊本駅に直結して「アミュプラザくまもと」が4月23日にグランドオープン。ファッションからライフスタイル、フードまで、いち早く行きたいショップやレストラン約180軒が大集結し、10スクリーンの大型映画館、馬刺や焼き鳥などの飲み歩きを楽しめる飲食ゾーン「駅から百八歩横丁」など、九州で最も旬なスポットとなっています。

 さらに最上層階には、ここにしかないおもてなしで非日常を感じることができるホテル「THE BLOSSOM KUMAMOTO(ザ ブラッサム 熊本)」が開業。

 東京、福岡、沖縄など、日本各地で心安らぐ上質な時間を提供してきたJR九州ホテルズが展開する最上位ホテルブランドで、熊本駅ビル上というこれまでにないロケーションだから実現できる、ユニークかつ贅沢な滞在を楽しむことができるのです。

 エントランスは、JR熊本駅白川口(東口)から徒歩0分。たくさんの人々でにぎわうアミュプラザくまもとと同じ最新ビル内でありながら、ホテルへと導く濃金の扉が開くと、そこには周囲の喧噪が嘘のように落ち着いた空気が流れ、これから始まる新しいステイ体験への期待に胸が膨らみます。

 ホテルが位置するのは、9~12階。エレベーターを降り、ロビーエリアへと進むと、天空のラグーンが広がっています。

 大きな窓の向こうには、緑の木々に覆われた万日山(まんにちやま)と花岡山を一望でき、駅ビルにいるとは思えない、まるで高原リゾートのような空間となっていることに驚きます。

 館内には、熊本にゆかりのある作家によるアートや、伝統工芸の逸品が随所に配置されていて、熊本を象徴する華やかな風格を醸し出した空間演出も素敵。

 そして、THE BLOSSOM KUMAMOTOでは、これまでのホテルにはない贅沢を体感できます。それがわずか1室のみの特別な客室「離れ~THE SUITE」。

 お部屋へと続く扉を開くと、この客室に泊まるゲストだけが堪能できる優雅な空中庭園が広がり、その先には126㎡の広さを誇るラグジュアリーな空間が。さっそく滞在したVIPからも「また泊まってみたい!」と大好評だそう。

 ナチュラルな質感で統一された室内は、ゆったりとして、心から安らぐことができます。自然光に包まれるリビング&ダイニングからは、山々のみずみずしい緑を間近に眺めることができ、「熊本にこんな光景があったの!?」と感嘆……。

 例年4月上旬には桜が満開となるそうで、春色の絶景を独占できるのも、この離れに泊まるゲストだけの贅沢です。

 離れのゲストは、部屋に用意されている球磨焼酎、地酒、熊本ワインも存分に味わえます。誰にも気兼ねすることなく、心静かに美酒に酔いしれるひとときも特別感たっぷりです。

 極上の眠りへといざなうベッドルームにも、THE BLOSSOM KUMAMOTOならではのこだわりが。温もりある灯りに照らされるベッドはシモンズ製。シルキーな肌触りにうっとりするナイトウェア、ふんわりとした今治タオルなど、アメニティも幸せな肌触りにあふれています。

   さらに熊本出身のあの有名書家が、故郷に想いを寄せてしたためた作品を寝室で間近に鑑賞できるのも、この離れに泊まるゲストだけの特別な体験。眠りに落ちるその瞬間までが、優雅な体験となることでしょう。

 重厚な石造りのバスルームも贅沢です。ゆったりと湯につかりながら小庭の緑を眺めれば、駅ビルの上にいることを完全に忘れさせてくれ、優雅な温泉旅館に滞在しているかのような、非日常な気分にひたれます。

 しかも、熊本市は湧水が豊富な水の都。政令都市で唯一、水道水にも清浄な地下水が使われています。つまり、お風呂もシャワーもすべて上質なミネラルウォーター。湯上がりのすっきり感がひと味違うことに、きっと気付くことでしょう。

2021.05.31(月)
文・構成=矢野詔次郎
写真=橋本 篤