興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。
もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。
①国内美術館初となる個展
このような仕事をしておきながら、お恥ずかしいことにアートの知識ほぼゼロ人間なのですが、駅でポスターを見て「これは見にいきたい!」と強く感じました。
今にも崩れそうな顔、違和感を感じさせるスケール感、「この組み合わせ、どうやって思いついたんだ?」と思わせる複数のパーツ……。
見ていると、なんだかわくわくしてくる一方、不穏な気持ちにもなってくるのがたまりません。
本展では、近年のマンダースの代表作である《夜の庭の光景》、《マインド・スタディ》が、日本初公開。マンダース本人の構想により、展示全体がひとつの作品として構成されているこの展覧会、ぜひ足を運んでみてください。
「難しいことはよくわからないけど、なんかすごいことだけはわかる!」と無邪気に思えるって、案外楽しいものです。
マーク・マンダースーマーク・マンダースの不在
会期 3月20日~6月20日
会場 東京都現代美術館
所在地 東京都江東区三好4-1-1
開館時間 10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休み 月曜(5月3日は開館)、5月6日
料金 一般 1,500円 大学・専門学校生・65歳以上 1,000円 中学・高校生 600円 小学生以下無料
https://www.mot-art-museum.jp/
②大島渚のパワーに圧倒される
1959年映画『愛と希望の街』で長編映画デビュー。松竹ヌーヴェルヴァーグの旗手として評価を得ながら、松竹を退社。その後独立プロを設立し、多くの傑作を送り出した大島渚監督の特集上映です。
映画を意識して観始めた中学生のころは「なんだか暗いし、人がよく怒っているし……」と、まったく大島監督作品の魅力に気づいていない甘ちゃんだったのですが、大人になって改めて観返してみると、死刑制度と在日朝鮮人問題を真正面から取り上げながらユーモアを忘れない『絞首刑』や、大江健三郎の同名小説を再構築した『飼育』など、どれもこれもエネルギーに満ちていて素晴らしいことに気づきました。
何度観ても新たな発見のある、大島渚監督作品を大きなスクリーンで観られるまたとないチャンス。気合い入れて(仕事をさぼって)、この特集上映に通おうと思います!
オーシマ、モン・アムール
会期 4月3日~4月23日
会場 シネマヴェーラ渋谷
所在地 渋谷区円山町1-5
※上映時間などの詳細は公式HP(http://www.cinemavera.com/index.html)を確認してください。
2021.04.08(木)
文=CREA編集部