鍛えたい表情筋 その2 「口角挙筋」
「口角挙筋」とは、その名の通り口角を上に持ち上げる筋肉。涙袋の下から縦に伸びており、ここが衰えると口角が下がって表情が暗くなったり、フェイスラインのたるみの原因に。
「鼻の奥で声を響かせ、いい声を出す「鼻腔共鳴」のためには、深い鼻呼吸が重要。口角挙筋を鍛えれば、鼻呼吸がしやすくなるとともに、キレイな笑顔もつくれるようになります。フェイスラインのリフトアップにも効果的です」(鳥山さん)
<まずは自分の笑顔を確認>
にっこり笑ったとき、あなたの笑顔に近いものはどちらでしょうか?
OK
・口角が上がっている
・上の歯だけ見えている
・頬が高く上がる
NG
・口角が下がっている
・下の歯が見える
・首筋の張りを感じる
OK写真が、口角挙筋を使った笑顔。NG写真は首に筋が入り、喉を圧迫してしまう笑顔です。
「喉を圧迫すると当然良い声が出せませんし、呼吸も浅くなります。さらに口角が下がって口もとやフェイスラインがゆるみ、老けた印象にもつながるため注意が必要。一方、きちんと口角挙筋を使えていると、鼻の奥の、脳に接する部分(蝶形骨洞)までたっぷりと息を吸うことができ、いい声が出せるとともに、脳に酸素をたっぷり届けてホルモンバランスを整える効果も期待できます」(鳥山さん)
2021.02.27(土)
Text=Kyoko Murahana
Photographs&Videographs=Kiichi Matsumoto