「おまめのことを考えてると、ふと泣けてくることもあります」
――いつもそんなふうに話しかけてるんですか?
めっちゃ喋りかけてますねぇ(笑)。例えば「明日、大阪城公園に行けるぞ」みたいなこととか、今後どうやってふたりで生活していくかとか。
「俺はお前の主人であり、友達であり、家族である。だから、もっと信頼してくれていいし、がんがん近寄ってきてくれてええんやで」って。
じーっと顔を見ながら耳をぴくぴくさせてますけど、まったく伝わってはなさそうです。
――(笑)。おまめちゃんのチャームポイントは?
えぇ、どこやろう? 噛まない、吠えない、大人しい……食欲旺盛……あっ、歯がきれい!
この前、病院の先生にも「なんでこんなに歯がきれいなん?」って褒められましたね。あとね、おまめを見ているとありのまま自分らしく生きようって思うんです。
飼い主と5年くらい暮らしたあと、3年は主人のいなかった毎日を過ごしていたわけでしょう? 知らない人に預けられたら萎縮することもあると思うんです。
けど、堂々としていて、いらんものはいらんって態度で示すし、いい意味でわがままでいてくれる。そこがめっちゃかっこいいなと思うんですよね。
寝顔を見ていても幸せで……。おまめが寝てるときに、昔の写真をぼーっと見返してると、めっちゃ可愛いやん! って思ってきて、寝てるおまめを起こして、おやつをあげるんです。
あの瞬間がめっちゃ好き。おまめはめっちゃ嫌がってますけど(笑)。
――そんなおまめちゃん、山名さんにとってどういう存在ですか?
実際にいないからわからないですけど、ひょっとして子供がおったらこういう感覚になるんちゃうかなって思うんです。やから、子供かもしれませんわ。
おまめは子供のような存在であり、人生の先輩であり、教訓を与えてくれる大切な存在。いない生活は考えられないですし、おまめのことを考えてると、ふと泣けてくることもあります。
あれ、いつやったかな? 新幹線で東京から大阪に帰ってるとき、もうすぐ家やなぁと思いながら、おまめのことを考えてたら、おまめはむっちゃがんばってるなと思って。ほんまに、おまめってかっこいいんです。
飼い始めて、保護犬についても、いろんな方から教えていただいています。あと、NGK(なんばグランド花月)の支配人の奥さんが大阪で柴犬の保護施設をやってはって、いろんな情報を教えてくれるので、僕も何かできることがあればしていきたいなと思ってますね。
――今後、おまめちゃんと一緒にやってみたいことはありますか。
今はおやつを持ってないとばーんと走って来てくれないんですけど、ゆくゆくは僕の腕の中に飛びついてきて欲しい。
そうなると、僕の顔をささみにするしかないかなと。実際に食べられるところも作って、ちゃんとささみの香りもつけて、おまめの周りを走りまわってみたいです(笑)。
あとは、どうやら出かけるのが好きらしくて、お出かけ用のカバンを出すとテンションが上がるので、一緒に旅行もしてみたいですね。
山名文和(やまな・ふみかず)
1980年7月3日生まれ、滋賀県出身。2012年、秋山賢太とお笑いコンビ「アキナ」を結成。『キングオブコント』では2014年、2015年、2017年、『THE MANZAI』では2014年、『M-1グランプリ』では2016年、2020年に決勝進出。現在、テレビでは『せやねん!』(毎日放送)、『Jフットニスタ』(朝日放送)、ラジオでは『週刊ヤングフライデー』(MBSラジオ)などレギュラー多数。
公式YouTubeチャンネル『アキナのアキナいチャンネル』
https://www.youtube.com/channel/UC3eIbNXyEDPjLriza8fbIJA/
おまめとの日常を載せたインスタグラム@yamanaomameも人気。
Column
お笑い芸人の“うちの子”紹介
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2021.01.21(木)
文=高本亜紀
撮影=佐藤 亘
写真=山名文和