LOVE:しうまい
おいしさ特許取得済み! 幸せの定食とは
しうまい家 松富|日本橋
シュウマイ、しゅうまい、焼売……しゅうまいの表記はさまざまで、出版社や雑誌によって違ってくる。もちろん各社基準もあるわけだが、「しゅうまい」はしゅうまい特集でもない限り一冊の雑誌にそうそう何度も出てくる言葉ではない。なので媒体ごとに「ここはカタカナ多めだったよね、確か」とか「男性誌だからかっちりした『焼売』がいいかもね」とか決めていく(もちろん、ハズしてしまい編集者に指摘を受けることもある)。「シウマイ」ならもう字面だけで崎陽軒っぽいからすごい。
逆に、決して基準の表記ではないが、なんだかおいしそう♪ となる表記もある。しゅうまいの場合は「しうまい」なんではないかと私は思う。声に出して言ってみても、なんだか食欲をそそる……のは私だけだろうか。
というわけで、ランチの約束がないある日、「今日は『しうまい』が食べたい!」と閃いてしまった。便利な世の中ですよね、さっそく「しうまい」を検索。IT革命のおかげで出会えたのが日本橋の「しうまい家 松富」だったのだ。
場所は細い路地で、大通りからは見えない。にもかかわらず、日本橋ビジネスマンでぎっしり! しうまいファンの集う店だ。店構えは上品な割烹のよう。看板にもしっかりと「しうまい」の文字がある。席が空くのを待つ間にも、「しうまいだって~」と珍しそうにしている人が何人もいた。
さて、もちろん私も「特許しうまいライス」をセレクト。というかカウンター越しに「しうまいでいいよね」という感じ。メニューはなぜか欧風カリーとしうまい、そしてそのふたつのセット。でもほとんどの人がしうまいライスを食べているようだった。
しうまいは既に大きな蒸し器の中でしゅんしゅんと温められている。注文をするとふわっと大きく湯気が上がり、蓋が開いてしうまいが取り出されたことがわかるのもうれしい。まさに今日の午前中に食べたかった、「あつあつのしうまい」だ!
登場したのは、しうまい3つ、ごはんとお味噌汁、煮物、サラダ、漬け物というなんとも伝統的な、とっても正しいスタイルの定食。ひとつひとつがていねいに作られた品々だ。たまには揚げた鶏ばっかりではなくて、こういうのもいいですね~。
2013.03.06(水)