島のほとんどが牧草地で、牛の数は人口の約15倍!
![島のほとんどが牧草地。一周約13キロの島とは思えないほど、雄大な光景。©︎竹富町観光協会](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/2/-/img_a29a44ee9e573201fbbfef1e39fae25258551.jpg)
![島民の約15倍も牛が多い、“牛の島”。奇数月に仔牛のセリがあります。©︎竹富町観光協会](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/8/-/img_68a90f34a66fa68b1dac118da3038131148579.jpg)
なんと、島のほとんどが牧場。島の人口の約15倍にあたる、3000頭もの黒牛が飼育されています。見渡すかぎり牧草地が広がり、南の沖縄ながら、北の北海道を彷彿させる眺めです。
島のあちこちで見かける牛の周囲には、いつもアマサギを見かけます。牛の背中にちょこんと乗っていたり、周辺をうろついていたり。
アマサギは、牛の動きにびっくりして飛び出す虫がお目当て。いわばサメとコバンザメ的な“片利共生”です。
また、黒島では「モォ~」と牛の鳴きまねをする賢いカラスにも遭遇しました。環境に対する生き物のフレキシブルさに驚かされます。
![黒島のメインビーチ、仲本海岸。トイレやシャワーも完備。©︎竹富町観光協会](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/f/-/img_df0da281c49a9fce7efcc455acbbe951122977.jpg)
黒島のメインビーチは、海水浴やスノーケリングが楽しめる仲本海岸。
干潮時には“ワタンジ”と呼ばれるサンゴの道が浮かびあがり、リーフまで歩いていくことができます。沖のリーフとワタンジで仕切られた礁池は、まさに天然プールのよう。潮だまりに取り残された魚や磯場の生物を観察できます。
![磯の生物を観察したり、のんびりしたり、誰もが楽しめる仲本海岸。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/1/-/img_1112a3a6e6b2625035088dfc3cf955df193343.jpg)
仲本海岸の沖は、黒島を代表するダイビングポイント。チョウチョウウオなどカラフルなリーフフィッシュが見もので、冬には憧れのマンタも出没する可能性大です。
石垣島からの船が到着する黒島客船ターミナルから徒歩10分足らずの西の浜は、眺望バツグン。
青のグラデーションが美しい、石西礁湖に浮かぶ島々を見渡すことができます。訪れる人も少ない、穴場ビーチです。
![ジャングルを抜けてアプローチする西の浜。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/b/-/img_cb113e7f11fbf665dfd7806001a98f88257316.jpg)
![西の浜からは石垣島や西表島、新城島など、八重山諸島の島々を望みます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/a/-/img_fa0729ff267629f795d92a38fcf3945b98176.jpg)
2020.10.24(土)
文・撮影=古関千恵子