
東京・大井町にあるテキーラ専門のバー、「Gatito(ガティート)」。テキーラはメキシコ原産で、アガベ(竜舌蘭)と呼ばれる植物から造られる蒸留酒です。このアガベ100パーセントのテキーラとメスカル(メキシコ特産蒸留酒)だけを厳選して、なんと400種類も揃える「Gatito」では、メニューには載っていない餃子がと~ってもおいしいと評判。
「餃子は宇宙です。あらゆるものが餃子になります!」という店主の伊藤裕香さん。
5回にわたって、お酒のおつまみにぴったりな絶品餃子を教えていただきます。餃子に合う、夏向きのお酒のアレンジもぜひ試してください!

プリプリの海老の 食感が楽しい水餃子
第4回目は「海老入り水餃子」。
材料にわかめも入りヘルシーで、あっさりとした味わいですが、夏バージョンに仕上げる決め手は赤いタレ。
この赤いタレの正体は麻辣醤と呼ばれる四川風辛味調味料で、花椒や唐辛子が入った辛くて刺激的な香りのするもの。辛いもの好きなかたは常備したい万能調味料ですが、なければ味噌にラー油を混ぜても代用できますし、豆板醤でもOK。
夏の薬味の代表格、みょうがをたっぷり刻んで麻辣醤と混ぜ合わせたタレ=「ピり辛みょうがダレ」が、水餃子の美味しさを格段にアップしてくれるのです。
みょうがは、冷ややっこやそうめんを食べるときにも、ちょこっとあると嬉しい薬味。でも、使いきれずに冷蔵庫で干からびていることもありますよね。このタレを覚えておけば、“食べる調味料”として、白いご飯にのっけても、冷たい麺にちょいづけしても美味しくて便利。みょうがを使い切る方法としてもぜひ覚えてくださいね。

■材料 (作りやすい分量・20個分)
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・豚ひき肉:150g
・海老:10尾
・乾燥わかめ:大さじ2
・長ネギ(白い部分):20センチ
・片栗粉:大さじ1
・餃子の皮:20枚
[A]
・塩:小さじ1/2
・ごま油:小さじ1
・鶏がらスープの素:小さじ1
・紹興酒または日本酒:大さじ1
ピリ辛みょうがダレ
・みょうが:2個
・麻辣醤:大さじ1
・ごま油:大さじ1
・ポン酢:大さじ2
・はちみつ:小さじ1
■作り方
(1) みょうがは粗みじんに切り、ほかの調味料と混ぜ合わせてピリ辛みょうがダレを作っておく。
(2) 海老は1センチ長さに、長ネギはみじん切りにする。わかめは水で戻して水気を絞っておく。
(3) ボウルに豚ひき肉を入れ、Aを加えて粘り気が出るまでよく混ぜる。
(4) (3)に(2)を加えて混ぜ、最後に片栗粉を加えて混ぜる。
(5) 餃子の皮1枚に(4)を1/20 のせて包む。
(6) 鍋に湯を沸かし、沸騰したら(5)を入れ、餃子が浮かんできたら約1分半で引き上げる。
(7) 器に盛り、(1)のタレをかける。

海老は1センチを目安に大きめに切るのもポイント。食べたときにプリプリとした存在感が楽しめます。水餃子はのど越しもよく、食欲が湧かない日でも食べて元気になれそうです。
ぴったりのお酒は「かぼすのテキーラソニック」。美味しい作り方を教えてもらいましょう。
2020.07.08(水)
文=CREA編集部
撮影=佐藤 亘